「すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる」

灘校の名物先生の言葉です。

橋本武先生は、3年間かけて
1冊の本を読み上げるという
ユニークな国語の授業をされていました。

3年で1つのテーマなら
ゆっくりできるし、簡単じゃん!
と思いますか?

いえいえ、実は大変な手間がかかること!
毎回手作りのプリントで
作品の出来事や人物の心情を
追体験させること
に重きを置いた授業だったそうです。

 
例えば、「銀の匙」というお話の中には
「カッパ」が出てきます。

すると
「カッパって何?」
と疑問がわく。

そこで先生は
カッパの話が書かれた古い本をさがし
みんなに見せる。

文語体の文章だから難しいんだけれど
カッパの話だから読みたくなる

するとカッパの知識と文語体の読み方が
自然と身についてしまう。

 
こんな風に
ドンドン横道にそれながら
楽しみながら
知識が増えていくんですね。

先生は、
「自ら興味を持ち、自ら進んでいろいろとやる楽しさ」
を伝えたいと授業されていたそうです。

 
その先生の
「すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる」
という言葉、重いでしょう!

当面の利益ばかりを追ってるだけでいいの?

それに勝る大切なものがあるんじゃないの?

そう問われている気がしました。

 
親子の問題も同じです。

今学校へ行かない事だけが解決されたらいいの?

なぜ学校へ行かないのか?
そこをしっかり考えることが必要なんじゃないの?

 
渦中の親は焦っています。
一日でも早く問題を解決したいです。

追い立ててでも学校へ行かせてくれるプロに
頼みたくなることもあるかもしれません。

 

しかし、ピンチをチャンスにできた親御さんたちには
共通点がありました。

本気で子どもと向き合い、
根気強くお互いの考えをすり合わせる
そんな地味な作業があったのです。

 
子育てをしていくうえで
「たとえ時間がかかったとしても
目先にとらわれないこと」
これって、とっても大切!
と痛感する私です。