どれだけ愛(いと)おしんで名前を呼んでいるだろう?

名前って、誰にとっても特別なものですよね。
ただ「おはよう!」とあいさつされるより、
「○○さん、おはよう!」と言ってもらう方が、
何倍も嬉しくないですか?
でも、毎日の生活の中で
私たちは名前をぞんざいに扱っている気がします。

そんな時に心にしみた言葉がコチラ
「大切なのは、名前じゃないよ。
つけた名前をどれだけたくさん呼ぶかさ。」

「ポットラッチがつけた名前」
という原正和さんの童話の一節です。

 

簡単なあらすじは…
男は娘の誕生を、これ以上の宝はないと大層喜びします。
娘にふさわしい名前を考えますが、
どんな名前も満足できません。
とうとう名前を探す旅に出た男は遭難し、
ある人に命を救われます。
その恩人に
「ぜひあなたに娘の名前を付けてほしい」
と頼むと…
「大切なのは、名前じゃないよ。
つけた名前をどれだけたくさん呼ぶかさ。
たくさん呼ぶうちに、その名前が、
きみにとってかけがえのないものになるよ。
さあ、早く帰って、
娘さんの名前を呼んであげなさい。」

 

どれだけ多くの想いを込めた名前であっても、
ほとんど呼んでもらえない名前は悲しいですね。

どのような名前であれ、
心を込めて呼んでくれる人がいる
特別な名前として扱ってもらえる
こんな嬉しいことはありません。

娘が生まれて、名付けに悩んだ頃を思い出しました。
そうやって自分でつけた名前を毎日呼べる幸せ。
相手は気付かないかもしれませんが、
精一杯心を込めて名前を呼びたいと思いました。