ずるい言葉

一旦は受け入れてみたものの、なんだかモヤモヤする…
どうも違う気がするのだけれど、上手く言い返せない…

相手の言葉にこんな思いを抱いたことはありませんか?

「あなたを閉じ込める『ずるい言葉』」森山至貴 
という本に出合いました。
本来は、中、高生がつらい立場に立たなくてよいようにと書かれた本なのですが、
私達大人には、『ずるい言葉』を無意識に発しないためにも必要だと思いました。

今日はその中でも特に気になったフレーズをご紹介します。

「悪気はないんだから許してあげなよ」

子ども同士のけんかを知った大人が、仲裁しながらよく発する言葉ですね。
私も似た言葉で娘の心を傷つけた覚えがあります。

「相手にはあなたを傷つけるつもりはなかった。
ということは、あなたに落ち度はなかったんだから大丈夫。
あなたは気にしないでいいのよ!」」

当時の私は娘にそう伝えたかったのかもしれません。

しかし、実際に娘が受け取ったのは
「相手の気持ちばっかり気にしてる!!
相手の子の方が大事なのね!
私のこのつらさはどうでもいいの?」

という苛立ちでした。

悪気があろうがなかろうが、
傷ついている側が我慢して事を収めるのはおかしい
感じていたんでしょう。

傷つけた側の気持ちを真っ先に気にしてしまうことのおかしさに、
全く気付かない私でした。

今の私ならどうするかを考えてみました。

誰かに傷つけられた場合なら、娘の心に寄り添い、話を聴くでしょう。
図らずも私自身が娘を傷つけてしまったと気付いた時には、
「悪気はなかった」と言い訳せずに、素直に謝りたいですね。

人は皆、感じ方が違うからこそ、
お互いを理解しようと努力を重ねることで
関係性が磨かれていくように思います。