前回からの続きです。

ママ友からのお勧めを断れなくて
関係そのものを断とうかと
悩んでいたSさん。

「NOと言えば、相手は傷つく」
と想い込み
NOが言えない自分を責めていました。

 

いろいろとお話する中で
ご自身の考え方の傾向に気付いて
「私がアドバイスに従わなかったからと言って、
必ず彼女のプライドが傷つくとは限らない」
と客観的な視点に立つことができました。

 

そこでもうひと押し、
「自分とは別の誰かが
目の前で同じ様に辛さを我慢していたら
なんと声をかけると思いますか?」
ときいてみました。

「そんなに我慢しなくていいよ!
と言うと思いますとSさん。

そうですよね。
自分の気持ちに嘘をついまで
我慢する必要なんてないですね。

もっと自分を大事にして!
と言いたいでしょ!

でも、今まで私たちは、
その辛さを当然のように
自分にそれを課してきたんです。

穏便に済ませる事が
良い事だとばっかり思って
大切な自分の気持ちを
傷つけていたことに気付きます。

だから辛かったんですよね!
もうSさんの瞳は涙でいっぱい。

 

今まで育ってきたいろんな体験から
私たちは生き方を学んできました。
「NOと言わない方が良い」
と学んだ経験が、きっとあったのです。
幼い私達が、自分を守るためにそう考えて
一生懸命頑張ってきたのです。

そんな精一杯の過去の選択に
間違いなど無いと私は思っています。

ただ、「おかしいな?」「辛いな!」と気付いたら
いつでも自分の手で変えられる事を
知っていて欲しいのです。

 

実は、これって、
自分だけでは済まない側面があるのです。

子どもは一番近くにいる母親を見ながら成長します。
コミュニケーション・パターンも
多大な影響を受けます。

我が家もまさにこのパターンでした。
私の無理が、そのまま娘に引き継がれ
彼女も辛い想いをします。

娘との関係がギクシャクし
お互いに苦しむ中で
「その生き方のままで本当にいいのか?」
と私の考えを変える決断を
迫られた気がしました。

そのおかげで、今の私がいます。
ピンチはチャンス」なんですよ!

 

本来のあるべき姿を知って、
足りないところがあれば、
気付いたその時から学んで
足していけばいいんです。

モヤモヤしていた気持ちが、
「だから私は辛かったんだ!!」
とわかって、
「そうだったんだね!
大切な事に気付かずに
辛い想いをしてきたのに
よく頑張ったよね」
と自分をありのまま認められたら
驚くほど楽になれますよ。

「自分の辛さを
一番わかってほしかったのは、
自分自身だった!」
それを知った時の驚きは、
今も鮮明です。

 

自分の気持ちに気付き始めたSさんには、
「まずはNOと伝えてみる体験を増やしてみては?」
とご提案しました。

スーパーのレジで
「お箸は必要ですか?」
ときかれた時に
「いえ、お箸はいりません」
と答える。

街角で手渡される
ティッシュ・ペーパーを断る。

そんな簡単な事から始めて、
断っても大丈夫!
と思える練習をしてみるのです。

えっ?こんな簡単なことでいいの?
と思われましたか?

これだけでも、
「NOも言える私」
に近づくんですよ!

もっと、いろいろ学びたければ、
「アサーション・トレーニング」と言う
正しい自己主張を学ぶ方法もあることを
お伝えしました。

 

かつての私は、
自己主張わがまま
と思い込んでいた
カチカチ頭の母だったんです。

でもね、正しい自己主張は
自分も相手も大切にする
とても大事な考え方だったんです。

大人になる過程で、
素敵なモデルに恵まれなかったら
大切な事を知らずに成長してしまいます。

気付かなかった自分を責めるより、
今知って、楽になれる行動を起こしましょうよ!

誰にでも必要で、
一生モノの考え方とスキルなので
お勧めです。