徘徊と子育て

先日、「徘徊」という映画を見てきました。151129
大阪に住む87歳の認知症の母と娘の
ドキュメンタリー映画です。

認知症が進んだ母を大阪に呼び寄せ、
同居を始めて6年。

その間に
家出回数1388回
徘徊時間1730時間

最初は徘徊を止めようとしていた娘さんも
やがて自由に歩かせて見守るようになります。
そして戻ったお母さんの笑顔!

 
映画の二人の姿は
時にユーモアたっぷり、コントのよう!
しかし、最初からそうだったわけもなく…

娘さんいわく
「最初は認知症を甘く見てましたね!
主治医に、
毎日楽しく暮らしたら、大丈夫!
みたいに言われてましたから…」

ところがどっこい
突然罵声を浴びせられ、
昼夜の別なく徘徊する毎日がやってきます。

何とかしようと頑張り、精根尽き果てた結果
お母さんへの強制をやめ、
認知症を理解しようと努めてから
二人の関係が変わりました。

 
「本当の決断とは、
状況そのものを引き受けること」

 
あぁ!この感覚、すっごくわかる!!
と思ったんです。

私の子育ての経験と同じでしたから…

私も娘とコミュニケーションが取れない
とわかった時、焦って、何とかしようと
娘へのアプローチばかり繰り返しましたもの。

でも、ことごとく失敗して
疲れ果てて、
自分が変わるしかないと気づいたんです。

 
子どもとのコミュニケーションも、認知症も
知識があれば
いらないトラブルを回避できます!

相手は何をを考えているのか?
これから先どうなるのか?
それがわからないから
自分の不安が増して
余計にイライラがつのり
相手との関係が悪化する…
負のスパイラルです。

反対に考えると
そこがクリアになるだけでも
自分が安定でき
とても楽になれるんですよね!

 
「子どもへの愛情は、どうしたら伝わるのか?」
問題行動の奥には、何が隠れているのか?」
本心はどうしたら、わかるのか?」

そんなことを知っていることが
自信につながり
安心して子育てできるから
ドンと構えていられる。

そんなお母さんをみていると
子どもも安心できるんですね。

 
心理学の「交流分析」のなかに
こんな言葉があります。

「他人と過去は変えられないが、
自分と未来は変えられる」

人間関係は、双方向の関係
こちらの働きかけが変われば
相手の反応は必ず変わるものです。

もしもあなたが
「何か変だな?」
と感じているのなら
今、勇気を出して
一歩踏み出してくださいね!

的確な知識は、となり
あなたの背中を押してくれますよ。