先日、徳島県鳴門にある
大塚国際美術館へ行ってきました。

西洋名画1000点以上を
原寸大の陶板複製画にし
て展示されている美術館です。

こちらは世界一自由度が高い美術館!

世界の有名な絵画が
ここ一か所でいつでも見られる。
写真撮影OK!
椅子が随所にあって
絵を見ながら休憩できる。
会場が広いので混雑が少なく、
好きな絵を好きなだけ堪能できる。
絵画のすぐ近くまで寄れる。

 
もちろん「本物」ではないので、
受ける印象など違いは
あるのだと思います。

でも、正直私には
そこまで見分ける目がありません。

実際にプラド美術館で見た
ベラスケスの「ラス・メニーナス」と
陶板画の違いがわかりませんでした。

しいて言えば、
「ありがたさ」
が違ったことぐらい。

わざわざ絵に会いに来た!
と思うと感動もひとしおですから…

 
広く浅く、好きな絵を好きなだけ
楽しみたい人にとって、
こんな楽園はありません!

私も、ワクワクしながら
鑑賞を始めました。

今回は一般の入館が終了した後の
貸し切りナイトツアーのため
3時間という制限があります。

日本各地からバス35台が集まる
大イベントなので、
効率よく回らなくては、
1000点を超す作品を
見ることができません。

前もって、見たい作品を選び出し
回るコースを考えました。

まずは入館スタートと同時に
上層階まで上がり
順に降りてくる作戦です。

作戦は大成功!
誰もいない展示室で、
好きなだけ写真が撮れました。

好きな絵画を見つけては、
小走りで写真を撮って回ります。

大好きな絵と
並んで写真が撮れるんですよ!

Facebookやinstagram をする人なら
見逃せないチャンスですね。

 
一通りその階を見終わり、
次の会へ降りたころからでしょうか
何か心に引っかかるものが…

念願の作品たちを見られて
写真まで写せたのに
いまひとつハッピーになれない
自分が居たんですね。

 
そう、あまりに作品が多すぎて、
一つの作品にゆっくり
向き合うことができなかったんです。
欲張りな私は、
「この機会を逃しては、
次いつ来られるかわからない!
今だ!」
とばかりに
全てを得ようと焦ってしまいました。

結果、写真の数は増えましたが、
心の満足は
思ったほど得られなかったわけです。

 
あなたも同じような体験、
ありませんか?

私は、いつもバイキング料理で
後悔するタイプなんです。

あれもこれもと手を出し過ぎて
食べ過ぎた結果、
胃が重くなってしまう…。

 
これって、
「自由過ぎる不自由」
だと思うんですよ。

何でもいいよ!と言われると
かえって何をすればいいかわからない!

「今の子どもたちは恵まれている」
とききますね。

「何でもできる時代だから!」と。

果たして「何でもできる」は
本当に恵まれているのでしょうか?

考えてしまいました。

何でもできる環境だからこそ、
あちこちに気が散ってしまって
周囲が気になって
自分というものに向き合えない、
ゆっくり悩む暇さえない
そんな苦労をしている子は
いないのだろうかと…。

そんな想いにも
そっと寄り添える人が
増えるといいな!

たくさんの名画に囲まれながら
考えた私でした。