失敗を楽しむ

「戦国無双」などを作成した
ゲーム作家で文筆家の山本貴光さんは、
「何かを学ぶ場合に、
初めから効率よくうまくやろうと思わず、
いっぱい失敗しながら続けることが良い」
と言います。

ご自身がコンピューターのプログラミングを身につけた過程が、
まさにそんな体験だったそうです。

小学生時代に見よう見まねで
プログラムを書いてみたが、動かない。
何度も失敗を繰り返して、
少しずつ仕組みが理解でき、
また別の失敗を繰り返す。

そんな試行錯誤が、楽しかったそうです。
コンピューターは何度しくじっても
怒りませんからね。

それを中学、高校と続け、
あらゆる間違いを経験し、
プログラミングを理解していったそうです。

そういえば、私も子どもの頃、
「五目並べ」に熱中した時期がありました。

大人相手に負けて悔しいのですが、
「あぁ、そうか!そんな手があったのか!」
と負けるたびに新しい勝ち手を学び、
「次こそは」と何度も負けを繰り返し、
ついに大人相手に勝てるまでになったものです。

「負けてはずかしい」を上回る
「もっとうまくなりたい」の気持ち。

山本貴光さんは、
こういう姿勢でものを学ぶためには、
2つの課題があると言います。

一つは自分の失敗を素直に認める事。

もう一つは、安心して失敗を試せる場を見つける事。

学校や会社は成果主義になりがちですね。
だからこそ家庭が、
安心して失敗を繰り返すことができる場所
であることの重要性が増している気がします。

コロナ禍でおうち時間も増えています。
親子で一緒にゲームなどして、
たくさんの失敗を楽しめるといいですね。