コロナワクチン接種で気づいたこと
1回目のワクチン接種を大阪市大規模接種センターで経験してきました。
「どうなるんだろう?」と不安でしたが、
流れに乗って、あっという間。
人生初の集団接種が無事に終わり、ホッとしました。
「初めての体験で不安」なんて久しぶりの感覚です。
大人になると忘れがちだと思いませんか?
ちょっと緊張気味に臨んだワクチン接種でしたが、
意外と安心してリラックスできました。
振り返ってみると、不安を取り除くポイントがいくつもありました。
①笑顔での対応
(マスク越しでもわかる笑顔は、安心感をもらえます)
②事前に全体像が見える
(事前に送られた書類に当日の流れと大まかな時間配分があったので、当日の行動が想像ができました)
③なめらかな誘導
(「次は〇〇のゾーンに行きます。」と次に何があるか事前に知らせてくれました。色分け・矢印表示など、言葉以外にも視覚情報も多用されていました。)
④適切な対応(小さな質問にも、真摯に答えてもらえました)
⑤質問をする機会(問診の最後に医者の側から「何か気になる点はありますか?」と声かけがありました)
そんな会場での対応が、私の不安を和らげてくれたのだと気付きました。
接種会場の皆様、本当にありがとうございます。
このような心遣いが嬉しいなと思った時、
心に浮かんだのが子どもたちへの対応です。
大人よりも経験が少ない子どもたちは、
当然色々なことを初めて経験する機会が多いわけです。
大人はその不安をちゃんと意識し、
理解したうえで、
適切な対応ができているのでしょうか?
たとえワクチン接種の重要性が理解できている大人であっても、
実際の接種時に大きな不安を感じたならば、
2回目の接種をためらう人がいるだろうと思えたからです。
子どもたちが初めて何かを体験する時に、
「初めての事って、ちょっと心配だよね」
と不安を受けとめてもらえたら、
どれだけ安心できるでしょう。
自分の子育てを振り返ってみても、
やり直したいと思うことばかりです。
「大丈夫だから、やって見なさい」
「みんなやってるでしょう!」
と言われても不安は減らないですよね。
減らないどころか、
増してしまうことだってありそうです。
娘はこんな私の対応を経験する度に、
「自分はダメだ。皆のようにできない」
と自己肯定感をすり減らしていったのかもしれません。
子どもは経験を重ねて自分を作り上げていきます。
もちろん失敗も大切な経験だけれど、
成功体験がなければチャレンジ精神なんて
生まれてこないですよね。
子どもたちが
「不安で心配だったけれど、意外と大丈夫だった」
を経験できるように、
大人は上手にサポートする必要があると思うのです。
今回のワクチン接種で見せた「大人が安心できる配慮」を
ぜひ子どもたちにも意識してみてほしいと思います。
1.笑顔での対応
2.事前の全体像と流れの説明
3.不安や質問を口にできる雰囲気
「大人」「子ども」のくくりを外せば、
意外と「当たり前」のことだと思いませんか?
その「当たり前」が無いことで、
体験に躓き、傷ついてしまう子どもたちがいることを、
私たち大人は自覚する必要がありますね。