いい加減が、良い加減

コロナの第3波が心配されていますね。
クリスマスを控え、お正月に向けてワクワクしそうな時期ですが、長引く自粛生活で、ストレスたまっていませんか?

自分に余裕がなくなると、家族や近しい人への接し方に影響が表れがちです。
心の柔軟性が失われると、
「〇〇すべき」
「〇〇しなくてはならない」
と思い込んでしいますよね。

そして思い通りに事が進まないと、イライラが出てきて…。
私の子育ては、まさにこんな感じでした。

誰も私を責めてはいないのに、自分が勝手に思い込んだ「〇〇すべき」に囚われて家族にまで辛い思いをさせてしまって…。
張れば頑張るほど、辛くなっていく自分が居ました。

さすがに、これはおかしいと気付いて、考え方の偏りを修正しました。
とはいっても、急に考えを180度変えることは難しいので、まずは思い込みをゆるめるところから!
「食事はバランスよく食べさせるべき」を
「食事をバランスよく食べさせられたらいいけれど、できない日があってもOK」

また、「母として、ちゃんとしないと!」との思いが強すぎたことに気づき、
「〇〇しなきゃ!」
と思うたびに
「まぁ、いいか!」
と口に出してみることにしました。


そんなころ、娘を連れて訪れたおもちゃ屋さんで衝撃を受けたんです。
北欧の手作りおもちゃ販売店で、子どもたちが実際に手に取って遊べるようにレイアウトされていました。

娘は小さなボールをレールに乗せて、目的の穴へ落とす木製のおもちゃに夢中です。
シンプルな造りですが、子どもの手加減次第でボールの着地地点が変わるので、思うところに到着しない場合もある遊具でした。

店主が
「日本のおもちゃは、誰でも同じように成功するように作られているが、これは違うんです。」
「『この自分でちょっと加減してうまく動かす』ことが子どもの遊びにとても大事なんです」
と力説して
「決まり切った答えではなく、ちょうど良い加減を自分で探すんです!」
とおっしゃったんですね。

その時私の中で、
子育てだって「いい加減が、良い加減」だったりするんだ!
と腑に落ちたんです。
それからは、少し肩の力を抜けたように思います。

今もしも、当時の私のように「ねばならない」に囚われている方がいらっしゃるなら、この「いい加減が、良い加減」と唱えてみてくださいね。
心が柔らかくなると、見える世界も広がりますよ!