柴咲コウさんが、
「10歳で事故に遭い25年間の昏睡状態を経て目覚めた
“35歳の少女”を演じるドラマ」が人気ですね。

算数のドリルにてこずり、
鉛筆を鼻の下にはさんで、
足をブラブラさせる柴咲さんのしぐさに、
「そうそう、こんなことやってた~!」
と思わず声が出そうでした。

わからない問題を解こうとすると、
頭の仲がグルグル回って、
思考が停止してしまうんですよね。


子どもが
「勉強がわかんない!」
と言ってくると、
大人はたいてい
「どこがわからないの?」
と聞きがちです。

でもそこで
「ここがわからない!」
と言える子は、
実はかなりわかっている子ですね。

ほとんどの場合、
「自分がどこをわからないのかすらわからない」状態です。


何かを初めて学ぶときは、
全体像など見えませんからね。
今自分がいる地点すら把握していないと
考えた方が良いでしょう。

そんな状態で、
「どこがわからないの?」
と聞かれても、
的確な答えは出にくいと思いませんか?

頑張って、
「この問題がわからない」
と答えても、
「これのどこがわからないの?」
なんて追及されて、
挙句に
「こんなこともわからないの?」
責め立てられる…。

私なら、
もう二度とこの人に聞くのはやめよう
と固く決心しそうです。


公立高校でコミュニケーションの授業を担当していた頃、
アルファベットの26文字が
スラスラとは書けない生徒がいて驚いたものです。

中学での3年間、英語の授業は
苦痛でしかなかったでしょうね。

その高校で素敵な先生と出会いました。
その方は勉強で困った生徒に
「どこまでわかる?」
と尋ねるんです。

すると生徒も
「ここまではわかる。」
と素直に返事できます。

「おぉ、これはOKね!じゃぁ、これは?」
その子の「できる」を把握しながら、
次の課題
を探します。

充分に「できる自分」を認めてもらった後なら、
「できない自分」も認めやすくなります。


「どこがわからない?」
「どこはわかる?」
似たような言葉ですが、
受け手のイメージ違いは大きいと思いませんか?

相手が困っていたり、
傷ついている時ほど、
小さな言葉の言い回しが重要
になりますね。

何気ない言葉にも
気配りできるようになりたいものです。