「でも」じゃなくて「そうね」

「わたし遺産」をご存じですか?
毎年、三井住友信託が、
未来に伝えたいと思う物語を
「わたし遺産」と題して募集しています。

前回の大賞作品が新聞に載っていました。

息子さんが幼稚園の頃に突然、
「『あ』じゃなくて『お』にして!」
と言い出したんですって。

ママは何のことやら理解できずに
キョトンとするばかり。
よくよく聞いてみれば、
『あ』の後には否定的な言葉が続き、
『お』の後には称賛の言葉が続くから、
自分にかける言葉は
『お』にしてほしいという
お願いだったそうです。

ナント観察力の鋭い息子さんでしょう。
本当にそうですよね!
あ!またそんなことして!」
あ!だから言ったでしょう!」
と『あ』の後には
あまり聞きたくない言葉が続きがちです。

それに対して
お!すごいね!」
おー、頑張ってるね」
など『お』の後には誉め言葉が続きそう。

私も、なるべく
『でも』と言わないで『そうね』
受け止めるように意識しています。

自分の考えと違う意見を聞くと
ついつい「でも」と言ってしまいがちですが
言われる側からすると、
否定されるよう
気持ちの良いものではありませんね。

意見は違ってもいいんです。
自分とは違っても
「それもアリだよね」
と思えたら、
そうだね、そんな風にも考えられるか…」
そうね。あなたはそう考えているのね」
と一旦受けとめることができます。

ともすれば反射的に出てしまいがちな『でも』の一言、
とりあえず『そうね』と受け止めてみてはいかがでしょう?
それだけで、相手との関係がよくなったり
新しいアイディアが生まれるかもしれませんよ!

「たかが一言、されど一言」です。
小さな言葉から、チャレンジしてみましょう!