多様性のベース

HSP、HSCをご存じですか?
HSP(Highly Sensitive Person)ひといちばい繊細な人
HSC(Highly Sensitive Child)ひといちばい繊細な子 
のことです。

2月23日にNHKフォーラム
「HSP~ひといちばい繊細な人~ 自分のためのトリセツ」
がオンラインで開催されました。

私も後半のパネルディスカッションに
「HSCを育てた母」という立場で
お話させていただきました。

実は最初は、400名収容のホールで開催予定だったんです。
ところがコロナ禍で人が集まることが難しくなり、
500名のオンライン開催となります。
1月に申し込みを開始したところ、
数日で定員が埋まってしまったそうです。
できるだけ多くの方にご視聴頂きたいと、
急遽配信できる量を調整して、1200名の参加となりました。


オンライン配信の現場では普段の講演と違って、
参加者の皆さんのお顔は見えません。
カメラに向かって話していますので、
どれくらい大勢の方々がご覧になっているのか
実感はあまり湧きませんでした。

それでも、事前に頂いたご質問と
当日配信中に届くご意見などの数の多さから、
HSPへの理解を求める熱気を感じます。


私たち親子がHSPという概念に初めて出会ったのが、
10年ほど前です。

そして、私がHSCの子育てに関する
ホームページを開いたのが、5年前。
当時は、
「HSCって何?」
という反応がほとんどでした。

それがここ数年、社会の関心が集まってきましたね。
テレビで取り上げられたことがきっかけで、
芸能人が「自分もHSPかも…」とつぶやきだし、
一気に広まった気がします。

「HSPブーム」とも言えそうなこの状況に、
「大丈夫なの?」と心配する方がいらっしゃるのも事実です。

それでも、
「HSPを知らない」

「HSPを知っている」
の間には大きな差があって、
まずは多くの方々に知ってほしいと思うのです。

HSPと非HSPの違いを知って、
「そうか!自分とは違うけど、あなたはそうなんだね。」
と思えたら、お互いを尊重できるでしょう。

違いを違いのままで「それもあり」と受けとめることが、
多様性を育てるベースになりえると思うのです。

HSP、HSCは5人に1人いると言われています。
たとえあなたがそうでなくても、
あなたの周囲には必ず
「ひといちばい繊細な人」
がいる計算になりますね。

どうぞHSPやHSCに興味を持ってみてください。
それを喜んでくれる人が、きっといますよ!