早送りで効率化?

映画やドラマを早送りで見る方がいると知って、
驚いています。

確かに私も知識を得るために
文章を読むときは、
欲しい所だけを
拾い読みしたりすることはあります。

しかし好きで見ている映画やドラマを初見から、
「倍速」や「言葉のない部分を飛ばす」などは
したことがありません。

その物語の時間の流れに、
自分も入り込んで楽しみたいからです。

例えば、桜が舞い散るシーンで
主人公の気持ちが表現されたりすることって、
ありますよね。
そのシーンが3秒なのか、10秒なのか、
そこには作り手のメッセージがあるはずです。

言葉では表せない「余韻」を感じないのは、
もったいないと思うのです。

しかし、セリフの言葉だけを追って、
ストーリーを理解すれば充分
と考える方が増えているそうです。

行間を考えるなど無駄な時間であって、
「いかに効率よく作品の内容を知るか?」
を極めることが大事


時間をいかに有効に使うかを考えての選択が
「早送り」なのだそうです。

そうなると、作品の「わかりやすさ」が
重要
となってきますね。

心のモヤモヤをやるせない表情で表現するより、
全てをセリフにして表現していく方
がわかりやすいのかもしれません。


効率だけを考えて、
時間のコスパを優先して生活してしまうと、
心配なことがあります。

現実の会話でも
「相手が言ってくれないからわからない」と、
態度や表情から相手の気持ちを知ろうと
努力しなく
なってしまいませんか?


「言わない相手が悪い」
と切り捨ててしまえば、
対話は生まれません。

人とのかかわりに関しては、
効率を求めすぎないことが
大事
だと思うのです。

本当に忙しい毎日だからこそ、
人の気持ちと向き合う時は、
意識して時間をとりた
いものです。