文句は期待の裏返し

家族に文句を言いたくなることって、
よくありませんか?
「これくらいやってくれてもいいのに…」
「なぜ、こんなことも気づかないの?」
「どうせ頼んでも、すぐには動いてくれないし…」

家族への文句を唱えながら、プンプンとむくれて
家事を一人でこなしている主婦は多いようです。

また
「これくらい言わなくても一人でできるでしょう!」
「なぜ、こんなことがわからないの?」
「何回言ったら、ゲームをやめて宿題を始めるの!」

子どもへのお小言が止まらなくなるママも多いですよね。

そうなんです。
文句を言い出すと、当人がエキサイトしてしまって、
イライラした気持ちがよりヒートアップしてしまうんですね。
すると過去の同じような気持ちになった事例まで思い出して
「前も、そうだったじゃない!」
と今とは関係ないことにまで腹が立って、
感情が暴走してしまう…。

後で冷静になると
「うわぁ~やっちゃった…」
反省することも多いのですが、
「後悔先に立たず」ですよね。

他人相手ならそこまで熱くならないのに、
なぜ家族にはそうなっちゃうんでしょうね?
本来ならより仲良く過ごしたい相手が家族でしょうに…。

それは、私たちが知らず知らずに
家族に期待しているからです。

「〇〇してくれない!」
という苛立ちはいたします。
「〇〇してくれるかもしれない」
という期待の裏返しなんですね。

例えば、荷物を持って自分の手がふさがっている時に
ドアを開けたいとなった時、
家族が近くに居たら、
「どうして状況を察してドアを開けようとしないの?
見ればわかるでしょう!」

と腹が立ちませんか?

でも、近くに居るのが
見知らぬ他人ならどうでしょう?
わざわざドアを開けてくれなくても、
当たり前だと思いますよね。

その方が、気を利かしてドアを開けてくれたりしたら
「まぁ~!ありがとうございます。
助かりました。ご親切にしていただいて…」

なんて、称賛の言葉を並べそうです。

「家族ならそれくらいしてくれるだろう」
という期待
「どうしてそれくらいしてくれないの?」
という不満になって口から出てしまうんですね。

それがわかれば、対策も打てます。

「不満」の代わりに「希望」を伝えてみましょう。
「〇〇してほしいんだけど…」
「〇〇お願いできるかな?」
など、
「私はこうしてほしいと思ってるよ!」
と口にしてみるのです。

「文句」を言われるのと、
「希望」を伝えられるのと
受け取る側の気持ちは大きく違うと思いませんか?

その後の相手の反応は、いろいろあるでしょう。
「うん、いいよ!」とすぐに動いてくれる時もあれば
「今は無理!」と返されるかもしれません。

それでも、自分に向けて不満をぶつけられたわけではありませんから、
ムッとすることはありませんよね。

そうです。
お互いが感情的にならずに、話し合えることが大切です。

まずは「困っている」ことや「希望」を告げてみてください。
相手が受け入れてくれれば、ラッキーですね。
相手からNOと言われたら、そこから
「では、どうしたらお互いに納得できるかな?」
話し合えばいいことです。

わかっているようで、わかっていない自分の気持ち!
相手を責めてケンカに発展する前に、
自分の気持ちと向き合ってみることをお勧めします。