手のかからない子ほど…

先日は、小学校で講演させて頂きました。151016
前半45分は生徒さんへ
後半45分は保護者の方へ

 
お伝えしたのは、
「気持ちの表現の仕方」と
「気持ちの受けとめ方」です。

これって、両方がそろう必要があります。

 
いくら子ども達に
「自分の気持ちを表現していいんだよ!」
と伝えて、
「ほら、こうやって言葉にしてごらん!」
とやり方を説明しても、
それを受けとめてくれる人がいなければ
その気持ちは出しようが無いですよね。
かえって辛いだけになるかもしれません。

なので、保護者の皆さんへは、
子ども達の気持ちの受けとめ方
をお伝えしてきました。

 
今の日本は、
みんなが忙しい毎日を過ごしています。

子どもとの会話を
「全て真剣に聞いて!」
なんて、無理ですよね。
現実的ではありません。

普段の何気ない会話なら
聞き流しちゃうことだって
アリだと思います。

でも、「ここぞ!」
って言う時があります。
これに気付いて下さいね。

 
自分のピンチを
上手に表現できる子がいます。

「腹が立つ」
「悔しい」
「困った」

そんな状況を
言葉や態度で、
ガンガン表現してくるタイプの子ども達。
親としては、わかりやすいですね。

 
気を付けてあげて欲しいのは、
自分がピンチでも、
それを表に出しにくいタイプの子ども達です。

理由はいろいろ!

「親の手を煩わせてはいけない」
「言っても無駄」
「恥ずかしい」

きっと、過去に
自分の気持ちを表現しようとして、
上手くいかなかった経験
があるのでしょうね。

子どもはそこで学びます。

お利口にしていたらほめられた
だから、いつも手のかからない子でいなければ!

頑張って「私も○○したい!」
と言ってみたけれど、無視された
だから、もう二度と言わない!

素直に「抱っこして」と言ったら
「もう大きいの何言ってるの!」と笑われ
「言わなきゃよかった」と思った。

 
学校でも、家庭でも
手のかかる子の方に
目が行きがちではありませんか?

でも、手をかけてもらいたくない人間なんて
どこにもいないですよね。
誰でも、自分を大事にしてほしいです。
後回しになんてされたくないです。

 
だからこそ、お願いがあります。

「目立たない」
「おとなしい」
「手のかからない」

そんな表現が似合う子ども達には、
特に意識して
話を「聴いて」ほしいのです。

 
私は娘の我慢に全く気付かず、
ずっと辛い想いをさせていました。

「手のかからない子」
が当たり前だと
思い込んでいたんですね。
彼女の心の叫びに気付かずに…

今思うのは、
「あの時、少しでも
娘の心の奥の本心を聴けていたら…」
という後悔です。

 
聴いてくれる人があらわれたら
誰でも自分の事
話したくなるんですよ♪

 
子育てにおいて
聴く」って本当に大切!!

子どもの話を聴ける親
を目指しましょう!