ママの『怒り』

今日は、3歳の娘さんの子育てに悩む
お母さんのお話です。


弟が生まれたことで、
甘えん坊が全開状態の娘さんを
持て余し気味!

それまで自分がみんなの中心だったのに、
新参者がその座を奪っていく…。

「負けたくない!」
と言う想いもあるのでしょうね。

 
親としては、
「お姉ちゃんになったのだから、
少しは聞き分けがよくなってほしい」
と思う気持ちもわかります。
ついつい、きつい言葉を
掛けてしまう事もあるでしょう。

このお母さんの場合は、
少し違っていました。

彼女は、
「ほめて育てる」
を実践してきたんですね。

素晴らしいと思います。

ただ、ちょっと行き過ぎて
「怒ってはいけない」
と思い込んでしまったんですね。
そうなると、当然注意すべき事
お菓子ばかり食べる
靴を履かない
弟のおもちゃを取り上げる
いろんな悪さをしても
グッとこらえていたんですって!

 
我慢すると、ストレスが溜まりますよね。
そのストレスが限界に達した時
爆発しちゃうんです。

きっかけは、些細なこと。
娘さんにしたら、

「急にママが怒こりだした!」
訳がわからなかったかもしれません。

いつもと同じことをしていただけなのに、
急にすごい剣幕で怒られたんですから、
ビックリしますよね。

 
この時のお母さんは「怒って」ます。
「怒り」は自分の感情をぶつけている状態なんです。
子どもが、間違った事をしたら
それは正しくないよ!
と「教える」のがしつけです。

「怒る」と「教える」は違いますね。

 
ビックリした娘さんは、大泣きし始めます。
それを見て、お母さんは、
さらにイライラしながらも
「あぁ、怒っちゃった」
と自己嫌悪にさいなまれます。

そんなことを繰り返すうちに、
感情的になる自分が嫌で
娘に対して必要最低限の話しか
しなくなってしまったお母さん。
口を開けば、ケンカになるようで
怖かったんですって!

 
この気持、わかります。
私もかつて、そう思っていましたから…

一見、もめごとの無い、淡々とした生活は
穏やかで良さそうに見えるかもしれません。

でも、それって、心の距離が遠い
ってことでもありますよね。

 
子ども達にとって、
いつも側に居て、自分を見ていて欲しいのが
お母さんです。

そのお母さんが自分に淡々と接していると
「お母さんに嫌われた!」
と勘違いするかもしれません。

 
実際、娘さんとの関係は、
ギクシャクし始めたそうです。

そんな二人を見かねた旦那様から

「放っておくより、叱ってあげた方がいいんじゃない?」
とのアドバイス。

その一言で、ハッと気づいたんですって!

 
「お前が間違ってる!」と決めつけずに
「○○の方がいいんじゃない?」と提案できた旦那様、
スゴイです!

そこで素直にきけたお母さんも
素晴らしいですね。
それから彼女は、
ちゃんと注意できるお母さんになりました。

今は、「伝え方」を練習中です。

 
失敗しても大丈夫!
たまには「怒り」をぶつけることもあるでしょう。

でも、「あぁ、やっちゃった!」
と気付いた時にちゃんと謝って、
次は気を付けようと
努力出来たら、
『はなまるお母さん』ですよね!

ゆっくり子育てしながら
お母さんも一緒に成長しましょう。