新学期に向けて気を付けたい事

新しい年度が始まります。
学校では、進級、入学など、
新しい環境でのスタート時期ですね。

桜も咲いて、なんだか気分も浮かれがち
新しい生活への希望に
胸を膨らませている方も多いでしょう。

その一方で、環境の変化に
不安を感じているお子さんも多くいます。

特に敏感力を持ったお子さんは、
やっとできた自分のペースを乱されることが
好きではありません。

たとえそれが、楽しそうであったとしても、
「もし、こうなったら、どうしよう…」
と不安の種がいくつも見えてしまうのです。

「新学期に、担任の先生が変わったら…」
「仲良しのお友達とクラスが分かれてしまったら…」
もっと素敵な出会いが待っているかもしれなくても、
不安は膨らみます。

そんな時、親である私たちには、
何ができるのでしょう?

かつての私は、娘の不安を取り除こうと必死でした。
揺れ動く娘の姿を見ているのがつらかったんですね!
娘には、いつも笑顔でいて欲しかったんです。

これは、よ~く考えてみると、
娘のためではないんですね。

私が不安を持ったままいるのがつらいから、
解決したかったんです。
そう、母である自分のためですね。

私は、理詰めで娘を説得しようとしました。
そんな事をしても、不安は消えませんよね。

とうとう業を煮やして、最後には
「皆だって同じなんだから、大丈夫!
そんなこと、気にしないの!」
と決めつけてしまう始末。

これでは、娘の不安は募るばかりです。

「母親は私の気持ちも知らず無責任に、
大丈夫だと決めつけて来る」
と考え、
「この人に話しても無理」
心を閉ざしてしまう結果となりました。

今の私なら、
『娘の不安な気持ちをただ受けとめるだけ』
に専念するでしょう。

どれだけ愛していても、
娘の代わりに彼女の人生を
生きることはできません。

つらい想いも、
本人が受けとめる以外ないのです。

そのうえで親ができる事、
それが「聴く」ことだと思います。

不安な気持ちを
そのまま吐き出させてあげるのです。

解決策はありません。
ただ、想いを言葉にして外へ出すお手伝いです。

人間って、不思議ですね。
たとえ問題が解決できなくても、
誰かにつらさを理解してもらったら、
自分のモヤモヤを吐き出せたら、
それだけで心が少し軽くなるものです。

お子さんの顔が少しスッキリしたなら、
「何か困ったことが起こったら、
また一緒に考えようね!
いつでも話しに来てね。待ってるよ!」
と伝えてあげて欲しいのです。

お子さんが一人では解決できない問題に直面したなら、
そこからは親の出番です。
でも、先回りは控えましょう

お子さんが自分の力で困難を乗り越える力
それを応援できるのが「聴く力」です。
どうぞママの「聴く力」をみがいてくださいね!

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