感覚過敏の治し方

敏感力を持つ子は、日々の生活の中で色々なことが、
必要以上に気にかかることがあります。

音、手触り、味、匂い、見え方。

他の人が気にならないレベルでも、
敏感力を持つ子には辛い事が多いのに、
それを理解してもらえなくて辛いですね。

 

私は鈍感力の持ち主ですが、
嗅覚は敏感なようで
苦手な匂いが原因で
スポーツクラブをやめた経験があります。

利用者の女性が使用してらした
柔軟剤の匂いが原因で、
頭が痛く気分が悪くなり、
通えなくなってしまったんです。

その方には良い香り
だったのでしょうが、
私にはダメでしたね。

周囲の方も、
匂いがキツイとは
おしゃっていましたが、
体調不良が起きたのは私だけでした。

 

今では「スメハラ」(スメル・ハラスメント)
なんて言葉もあるくらい
匂いの辛さは認知されてきました。

その時の私が苦手だったのは、
一種類の匂いだけでしたから
簡単に避けられましたが、
敏感力を持つ子の場合、
いくつもの苦手が
重なっていることもあります。

 

匂い、食感、味。
この三つにそれぞれの苦手があると、
食事は大変です。

栄養の事も気になりますから、
ママとしては何とか好き嫌いせずに
食べて欲しいと思いますよね。

しかし、無理に食べさせようとしても、
お子さんは頑として食べない事が多いようです。

また、無理をし過ぎて、
食べること自体を嫌いになってしまっては、
本末転倒です。

 

では、どうすればいいのでしょう?

 

実は、感覚は
「嫌なものに慣れさせる」
のではなく、
「大丈夫な範囲を広げていく」
のが良いそうです。

 

本人が受け入れられるものを探す


その刺激を続ける


様子を見ながら刺激の幅を広げてみる


受け入れられる範囲が広がる

 

お子さんの食べられるものが
限られていて困る
と言うママのお悩みも伺いますが、
今食べられるものを基本に、
「少し違うけれど近いもの」をプラスして、
少しずつ試してみて下さい。

 

味覚は本来、
有害なものを体の中に入れないように
するための本能的な感覚ですから、
頭で理解して簡単に変えられるようなものでは
ないのかもしれませんね。

 

この
「大丈夫な範囲を広げていく」
と言う考え方は
聴覚過敏にも当てはまります。

 

娘も、外出先での大きな音が辛い時期には、
好きな音楽をヘッドホンで聞きながら
外出していました。

それを続けているうちに、
いつの間にかヘッドホン無しでも
大丈夫になったんですよ。

「敏感」であることは、
強みとなりますが、
「過敏」であることは、
本人にとって辛い事が多いもの。
そこは、上手にゆるめていきたいですね。

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