周囲の人に『敏感力』を知ってもらう時に注意する事

先日、女性週刊誌の広告に
「HSCって知っていますか?」
という記事を見つけました。
「滝沢秀明が目論むジャニーズ革命」
なんて記事と並んで…。
おぉ!時代はそこまで来たか…
と感無量でした。

 

5人に1人いると言われている
Highly Sensitive Childなのに、
ほとんど一般には知られていませんからね!
敏感力を持つ子が、
安心して過ごせる環境を広げていくために、
周囲の人々に「知ってもらう」ことはとても大切。

 

横山のブログを利用していいですか?
とのお問い合わせがよく届きます。
もちろんお使いいただいて結構ですが、
ただ、無理はしないでくださいね!
とお伝えしています。

どれだけ心を込めてお伝えしても、
みんなが同じように受け取れるかどうかは
わからないから…。
「敏感力」をすんなり受け入れられない人がいるのも、
事実なんです。

 

娘が小さかった頃、
学校へ行けない状態を理解してもらおうと、
当時のマンション管理人さんに
お話したことがありました。

日中出会うたびに
「学校は?」と尋ねられては、
外出嫌いになってしまうと心配したからです。

明るい年配の女性で、
よくお話もしていた方だったので、
深く考えずにお伝えしたんです。

 

すると娘は、挨拶しても一人だけ無視され、
エレベータでは目の前で扉を閉められるなどの
いやがらせを受けるようになってしまったのです。

私や夫に対しての態度は、
以前と全く変わらなかったので、
なかなか気付けませんでした。

管理人さんの中で、
「学校へ行かない=悪い事」
だったのかもしれません。
娘には嫌な思いをさせてしまいました。

 

それ以降、
誰に、いつ、どうやって伝えるか?
を考えるようになりました。

 

私の判断基準は4つ。

1.必要性
2.相手の状態
3.自分の気持ち
4.自分の状態

 

まずは、「必要性」
知らせることで子どもが楽になれるのなら、
必要がありそうですね。

 

次に「相手の状態」
受け入れる用意のない人への
アプローチはとても難しいです。

 

そして、「自分の気持ち」
どうしても知ってほしいと思っているのか、
なるべく関わりたくないと思っているのか…。
もう一度、自分の心に正直に問いかけます。

 

最後に「自分の状態」
いくら必要な事でも、
今の自分にそれをするだけの力が
あるのかどうかの判断は大切です。
子どもと自分に向けるパワーだけでも
相当なはずです。
無理は続きませんから、
時期を選ぶことも考えましょう。

 

そのうえで「伝える」と決めたなら、
敏感力の情報と共に、
「我が子にはこのように対応してほしい」
という具体的なお願い
添えてみて下さい。

 

ただ、一度に多くの情報を提示されても、
なかなか対応しきれないものです。

 

例えば学校の先生の様に、
忙しくてじっくり時間がとれない相手なら、
1冊の本を丸ごと渡すよりも、
1枚の紙にまとめたもの
手渡すところから始めてみていかがでしょう?

 

まずは、一番伝えたいことに絞って
「敏感力とはこんなもの」という情報と、
「だから我が子とは、このように向き合ってほしい」
とい具体策を書き出してみるのです。

パートナー、親戚、先生、ママ友…
あなたが情報を共有したい人は、
誰ですか?

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