栄養ドリンク事件②

やっと娘の不調に気づいた私に、
「私のSOSを受けとめて欲しい」
と言って来た娘。
今回のことは、私が思う以上に
ダメージを受けた様子です。

 

なげいているだけでは、前に進めません。
また同じことを繰り返すことは避けたい私達。
2人でこれから、
「どうしたら良くなるか?」
を話し合うことにしました。

 

まず私からの提案は、
「辛い時に言葉で表現するのが大変なら、
サインを決めておくのはどう?」
例えば、「今、辛いよ!」の時は
手のひらをグーにしてみせるとか…

 

娘「本当に辛い時には、そこまで頭が回らないと思う…
言葉でも、うまく表現できないと思うし…
さっきも、私の言葉は聞こえなかったのかな?

 

私「きっと、聞こえていたんだと思うよ!
でも、私が聞き流しちゃったんだね。
ごめん、切羽詰まった感じがしなかったから…」

 

娘「そうか…聞こえていても、
気持ちまでは伝わらなかったんだ…。」

 

娘は、上手く感情を伝えられなかった事を
自分の伝え方のせいだと考えたようです。

 

私は、娘のせいではないと言いたかったので
「もっとあなたからの情報が少なくても、
私がちゃんと異変に気付くときもあるのに、
どうして今回は気づけなかったんだろう?
と自分の思いを口にしました。

 

「そう言えば、あの時お母さんは
説明書を読むのに気をとられていたね。
私の顔、一度も見てなかったよ!
と娘からの鋭い指摘。

 

私が気にも留めないで過ぎてしまった一瞬の出来事を
鮮明に覚えている娘には
本当に驚かされます。

 

危機的状況に置かれた敏感力を持つ子は、
その場のことを鮮明に覚えているそうです。
それが、後々何度も頭の中で再生されるから
辛さも倍増するんですね!

 

私は、
「そう言えば、文章を読むのに熱中していたわ。
普段なら
『声をかけられたら、手をとめて、顔をみる』
を意識しているけれど、
あの時は、意識がそれたままだった!!
そうか!顔を見ていないから、
気持ちが読み取れなかったんだ!
と気づきました。

 

ということで、今回のトラブルの原因がわかりました。
そして、2人で出した対応策が
いつSOSが出されるかわからないから、

1.まずは声が聞こえたら、一旦手を止めて娘の顔を見て、状況を判断する。
2.急がなくても大丈夫だとわかれば、ことわって作業に戻る。

 

これを意識することで、
鈍感力ママの私でも
娘の異変に気付ける気がします。

 

すると娘から
「本当に面倒くさくて申し訳ないんだけれど、
そうしてくれると助かる。
私もなるべくわかりやすく伝える努力をするから…。」

「あぁ、私って、なんでこんなに面倒くさいんだろう?
皆が何気なく出来たり、スルー出来ることが、出来ない
20年も昔の事を今でも引きずっていて、辛い
お母さんにも迷惑かけて本当に嫌になる…。」

 

対応策がわかって、一件落着かと思えば、
娘の心は落ち込みモード。

鈍感力ママとしては
「でもさ、あなたのおかげで
今の私がいるんだよ。

『違い』『変化』を恐れずに、
『何とかなるよ!』と明るくなれたのは、
あなたと過ごしたいろいろな経験があったからこそ!

こんな深い話ができる母娘になれたんだもの、
本当に感謝してるよ!
と伝えるのが、精一杯でした。

 

娘の辛さを完全に解決できた訳ではありません。
それでも、互いに、少しだけ理解が深まったのは事実です。

そして、この問題に、幼少の頃の「シシトウ事件」が
関わっているらしいことがわかってきました。
娘の辛さの根源にあるかもしれない「シシトウ事件」
それはまた次の機会に!

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