わざとやっているように思える時

子どもさんの反応をみて、

「そんなわけないでしょ!」

といら立つことはありませんか?

 

我が家でも、ある服を着るのを

嫌がったことがありました。

 

「チクチクして嫌だ!」

と娘は言うのですが、

私にはむしろ柔らかい肌触りなのです。

 

その服が気に入らないので、

無理やり理由をこじつけたように感じました。

 

素直でない(と勝手に私が解釈した)返事に

腹を立てて、「嫌ならもう着なくていい!」

と突き放してしまった覚えがあります。

 

 

―――自分とは違う感覚を目の当たりにすると、

その人が本当にそう感じているとは、

なかなか信じられないものです。

「そんなふうに思う人がいるわけがない」

と考え、例えばHSCが不満を言った時に、

「うそをついている」

「構ってほしいだけだろう」などと、

自分の感覚で理由付けして

しまいがちです。―――

「ひといちばい敏感な子」

エレイン・N・アーロン著

 

こんな時は、どうしたらいいのでしょう?

 

自分に勝手な思い込みがなかったか、

冷静に考えてみましょう。

 

私には、柔らかく快適と感じる服でも、

娘も同じように感じるとは限りませんね。

 

天然素材でないと、肌が刺激を受ける

体質もあります。

 

ただ、「肌触りが好きではない」と

言いたかっただけなのに、

上手に表現する言葉がわからずに

「チクチクする」と言ったのかもしれません。

 

 

しかし私は言葉そのものだけを取り上げ

「これはチクチクしない」と

決めつけてしまいました

 

 

もしかしたら、私には気づかない何かがあって

着るのをいやがっているのかもしれない…

そう考えるゆとりがあれば、

お互いがいやな気持ちにならずにすんだのです。

 

 

でも、1日に何回も文句を言われると、

わざと反抗しているように思えて、

イラッとしてしまう…。

 

 

ママだって人間ですものね!

子どもたちの言い方が

妙に大人っぽかったりしたら、

余計に腹が立ったりします。

 

 

そんな時は、思い出してください。

 

「みんな違って、みんないい」

 

みんなの感じ方が同じである必要はありません。

 

 

どうぞ自分の感覚を

押し付け過ぎないようにしましょう。

 

敏感力を持つ子は、親の要望を見抜いて、

それに合わせようと無理をしがちです。

 

自分は楽しくない事でも、

親が自分のためにしてくれたと思えば、

無理に楽しいフリをします。

 

 

せめて親の前では、素直な自分が出せるように

してやりたいですよね。

 

そのためにも、

「自分が子どもの頃楽しかったこと」

「自分の子どもができたら、

させてやりたかったこと」

などを伝える時は注意が必要です。

 

自分はそれが好きだけれど、

子どもはそうではないかもしれないのです。

 

その子には、その子なりの

別の楽しみがあるかもしれないことを

覚えておいてください。

 

 

思ってもみない返事が返って来たら、

まずは話を聞いてみましょう

 

「そう、○○なんだね!」と受けとめて

「今、どう感じているか、

ママに教えてくれる?」

と気持ちをきいてみて下さい。

 

そのあとで、

ママはこう思ったの

とあなたの意見を伝えます。

 

子どもたちとママのどちらかが

我慢して丸くおさめるのではなく、

お互いが素直に自分の気持ちを伝え合った後

「これからどうすればいいのか」

を一緒に考える。

こんな会話ができるといいですね。

 

ママがお手本になりましょう!

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