あなたの愛情は子どもに伝わっていないかもしれない

「親の心子知らず」
と言われるように、親の思いと子どもの受け取り方にはズレがあるものです。

愛情も同じで、親は「当たり前」と思っている子への愛情が、
実は子どもに届いていない場合があるのです。

なぜこんなに悲しいことが起こってしまうのでしょうか?

それは、
「愛情が受け取り手の望む形で表現されなければ伝わらない」
からです。

この「愛情の伝え方」という考えは、
アメリカの結婚カウンセラーである
ゲーリー・チャップマンによって提唱されました。

彼が夫婦のカウンセリングをする中で、
片方がパートナーを愛していて愛情を表現しているのに、
受け取った側はそれを愛情だと感じていないことが
しばしばあると気付きました。

そこで彼は、愛情の表現方法によって、
愛が伝わったり伝わらなかったりすることに注目し、
ある理論を確立しました。

「愛の伝え方(love language)」です。

それによると、愛の伝え方は5つあって、
それがすれ違うと互いの愛情が理解されない場合があるそうです。

「こんなにも我が子を愛しているし、
伝えているのに、理解してもらえない…」


そんな時は、お子さんの欲しい愛情の表現方法が違うため、
親の愛情を感じられないでいるのかもしれませんね。

これは、親にとっても子どもにとっても悲しい事です。

例えば、兄弟がいたとしましょう。
兄は、親からとても愛されていると感じていました。
ところが、弟は親が自分を愛してくれないといつも不満を持っていました。

親はえこひいきをしていたわけではありません。
兄弟二人を同じように愛し、それを表現していたのです。

ただ、兄弟の欲しい愛情表現が違っていただけです。
たまたま兄が望む愛情表現が、親の愛情の伝え方と同じでしたが、
弟の望む愛情表現は違うものでした。

もちろん親は無意識に自分の得意な愛情表現を示していただけなのですが、
弟には届かなかったわけです。

親の愛情を感じられないことは、苦痛をもたらします。
怒りや悲しみとなって心の奥底にたまり、
爆発することもあるかもしれません。


親子と言えども、性格も嗜好も違います。
親子関係を良好にするためには、お互いの歩み寄りが必要ですね。

しかし、親子の場合は親の方が強い
という力関係からスタートしていますから、
力のある親の方から歩み寄る必要があるのです。

どうぞ「愛情の伝え方」という考えを知り、
親子関係の改善に役立ててくださいね。


チャップマンは、愛情表現は5つあると言っています。

言葉、時間、贈り物、サービス、スキンシップの5つです。
この5つ全部が得意な人もいれば、1つだけという人もいます。
また、年齢と共に変化するともいわれています。

それぞれの特徴や、注意点などは次の機会に!

もっと深く知りたい!!という方は
ゲーリー・チャップマンの著書「子どもに愛が伝わる5つの方法」
をご覧ください。

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