トリセツの効果

私は自分がHSPではないので、
HSCを育てた母としての立場から、
「HSCの子育て」をメインにお話しています。

なので、トリセツの書き方講座も、
「学校の先生に
我が子を知ってもらうために
親が書くトリセツ」

と定義して情報発信を始めました。

ところが、最近HSP向けの講演依頼が増え、
HSPのためのトリセツの書き方を教えてほしい
との依頼も増えてきたのです。

HSC(Highly Sensitive Child)は
大人になればHSP(Highly Sensitive Person)となるわけですから、
多くの方がお困りなのも当然ですね。

そこで、大人になったHSPご本人が
自分のために書く「HSPのトリセツ講座」が
スタートしました。


講座に先立ち、
HSPである娘に体験してもらったところ、
思わぬ気づきがあったと教えてくれました。

・相手に言っても無駄だと自分で無意識にあきらめていたことに気付いた。
・これくらいの事で…と勝手に判断し、自分に我慢を強いていて驚いた。
・自分でも気付いていないモヤモヤに原因があった事を見出した。

何か変だと薄々感じていたものの、
毎日の生活に埋もれ、
それが当たり前と、
深く考えることもなく過ぎていた毎日。
トリセツを書くことで、
そこに初めて光が当たったそうです。

あえて言葉にせず、
放っておいた感情に対して、
改めて向き合うきっかけとなりました。

自分は何に反応して、
どうしてほしいと思っているのか?
何が嫌なのか?
どうしたらら楽になれるのか?


ついつい「相手の気持ち」を思いやってしまうHSPにとって、
自分の感情だけを優先して確認する作業そのものが
珍しい事で新鮮だったようです。
自分の本音との対峙ですね。

「あぁ、私はこれが嫌だったんだ」と
モヤモヤの原因がわかって
スッキリしたそうですよ。


トリセツでは
それを相手に伝えるために、
表現も工夫します。

正確に相手に届き、
感情的になりすぎない言葉を選ぶことで、
相手に受け入れてもらいやすい表現を
学ぶことになります。


また、相手にトリセツを見せながら
話し合いをしますから、
一緒に解決策を考えることができます。

その結果、提案が相手に受け入れてもらえたなら、
達成感と満足感と共に
トラブルがあっても話し合いで解決できた経験」が
身につきますね。

この経験こそが
チャレンジへの勇気の源
だと思うのです。


我が家の場合、
娘から私への依頼の一つは、
「いちいちTV録画残量を教えないでほしい」
というものでした。

「こんなに録画が溜まってきたよ!」
と私から言われるたびに、
「早く見ろ」と脅迫されているようで
嫌だったそうです。

私としては、
「お知らせ」くらいの善意の言葉かけ
だったんですけどね。


「え?こんなちっぽけな事?」
と思いましたか?

この「ちっぽけな事」が大事なんです。


毎日の些細な事が気になる

これくらい我慢

積もり積もって気分が重い

相手に対して一方的に不快感


何気ない事こそ、
相手に伝えることが重要ですよ。

だって、相手にとっても重要でないことが多いですから、
行動を変えてくれる可能性が高いですよね。

実際にイライラが減ること自体も大きな収穫ですが、
お互いがトリセツを見ながら話し合うことで
2人の関係性が良くなったという体験が
素晴らしいじゃないですか!!


今コロナ禍で、
皆が我慢する生活が続いています。

家族が見るテレビの音が気になって、
お子さんが本を読むことに集中できない

としたらどうですか?

じっと我慢する姿を受け入れますか?


私なら、一緒にトリセツを書いてみて、
家族で話し合いを持ちます。

自分の立場と相手の立場を考えたうえで
状況を説明し、
「〇〇してもらえると嬉しいのだけれど、どうだろう?」
と提案します。

そんなコミュニケーションができたなら、
自己主張にも自信が持てるようになりますよね。


お子さんがコミュニケーション上手になるためには、
身近なお手本が必要です。

トリセツの形式などは自由です。
堅苦しく考える必要はありません。

まずは、お子さんが自分の気持ちを伝える手段として
使ってみてはいかがでしょう。

もっと詳しい書き方が必要なら、
こちらもご覧ください。
HSCのトリセツ(取扱説明書)動画
https://filmuy.com/kaiwanoizumi/video/555038235

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