お子さんの夢

お子さんに将来の夢を聞いたことがありますか?

娘の幼稚園では、
誕生日会で自分の将来なりたいものをみんなの前で
発表する決まりがあったそうです。

その時娘は、「お花屋さん」と答えているのですが、
大人になってからその理由を聞いてびっくり!
自分の将来に夢が無かったので、
他の子の発表を聞きながら一番無難な答えを探り、
「お花屋さん」と淡々と答えて
無事その時間をスルーしたそうなんです。

そう言えば、当時セーラームーンが大好きで、
ショーを見に行ったりもしたのですが、
一度も「セーラームーンになりたい」とは
言いませんでしたね。

親である私の子ども時代を振り返ると、
夢は年齢と共に広がり、
どんどん移り変わっていくものでしたから、
壮大で無責任な夢を語らない娘が不思議でした。

それが、最近ある言葉と巡り会って、
妙に腑に落ちたんです。

「最善をのぞむことが
必ずしも正しい希望の持ち方とは限らない」

パオロ・ジョルダーノ


不可能なこと、
実現性の低い未来を待ち望むと、
何度も失望を味わうことになり、
不安が膨らんでしまうから、
とイタリアの作家は言うのです。

先々を考えてしまうHSCなら、
すぐに夢と現実のギャップに思い至り、
望み通りにならない失望も、
ひといちばい心に刻まれてしまいそうです。

大きすぎる「最善」よりも、
手が届きそうな「小さな目標」を掲げて、
一歩ずつ目標へ近づく堅実なやり方が
向いているのかもしれませんね。

よそのお子さんが、目をキラキラさせて
「〇〇になりたい」と言うのをきいて、
うらやましくなったり、
我が子が歯がゆくなることもあるかもしれません。

どうも大人は子どもの壮大な夢を聞くのが好きなようです。
「ドリーム・ハラスメント」
なんて言葉もできたそうですよ。

しかし、夢の持ち方など、人それぞれ。
夢の大きさも、夢を持つ時期も、
その人に応じたものがあるはずです。

それさえ知っていれば、
安心してお子さんを見守れそうですね。

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