HSCの子育て3原則の最後、
それは「共に考える」です。
親は自分の経験などから、
これから先子どもの人生に起こることが想像できます。
するとそこで失敗しないように、
先回りして手を打ちたくなるんですね。
もちろん愛情からくる行為なのですが、
実はかえって子どもを苦しめる結果になることもあります。
かつての私もそうでした。
例えば、小学校へ上がって、
水泳の時間に1人だけ泳げないと可哀そう!
とベビースイミングの時代から
スイミングスクールへ通わせたんですね。
勝手にそれが最善策だと信じこんでいましたから、
本人の意向など確かめもしていませんでした。
娘は家でゆっくり過ごしたいのに、
大勢の子どもたちの喧騒の中で我慢する
そんな時間を過ごないといけないわけです。
結果、プールが大嫌いになりました。
親の私が、娘のこれから先に起こるかもしれない不安を我慢できずに、
先走って無理な体験を娘にさせてしまったのです。
とはいえ子どもの将来を考えると、
「是非知ってほしい」
「この時期に体験してみてほしい」
と思うことはたくさんありますよね。
昔の私なら、無理やり娘に押し付けて反発され、
「あなたのためなのに…」
と文句を言っていたことでしょう。
あなたならどうしますか?
お子さんには何も言わずに我慢しますか?
いえいえ、それでは親にストレスがたまりそうですし、
何も言ってくれなくなった親に}
「見捨てられた?」
とお子さんが不安を抱くかもしれません。
今の私なら、
私の意見として「〇〇があるの」
と情報を示し、
娘と一緒にどうするかを考えます。
この「親が決める」のではなく、
「一緒に考える」というその過程が、
実はとても大切だと感じています。
HSCは人に頼ったり、ヘルプを出すことが
あまり得意ではありません。
だからこそ、
「一緒に悩んでくれる人がいる」
「一人で全てを背負わなくていいんだ」
「一度失敗しても何度でも助けてくれる人がいる」
と協力してもらう方法を学ぶチャンス
と考えてみてはいかがでしょう。
ママもお子さんも、
お互いを尊重できさえすれば、
自由に自分の意見を言い合っていいんですよ。
自分とは違う意見でも、
「あなたはそうなのね」
と受けとめながら、
お互いが受け入れ可能な着地点を
共に考えましょう。
この考え方は、お子さんの社会性を育みます。
それを考えると、ママの頑張る価値も見えてきますね。