「子育て3原則」②愛を届ける(娘の一言付き)

「ありのままの私で親から愛されている」
と感じているHSCは意外と少ないようです。

親は我が子を愛しているのに、
子どもの側は愛されているとは感じていない
「悲しいすれ違い」があるんですね。

これは、
もらいたい愛情表現と、
与えられる愛情表現
「ずれ」から起こる悲劇です。


我が家の場合、娘は小学生の頃
「一緒に過ごす時間」
を愛情のあかしとして私に求めていました。

しかし私は
「子どもは早く自立させなければ」
と思い込んでいましたから
何事も「自分でしなさい」と
突き放していたんです。

早く大人みたいになることが
娘のためだと信じて疑いもしませんでした。


一方で、私は娘から求められてもいない
ケーキを焼いたり、おそろいの服を作ったりして
「贈り物」で愛情表現していたんです。

お察しのように、
このオーブンやミシンを扱う時間、
娘は一人で過ごすことになります。

私の愛情表現は、
娘が欲しがっていた
「一緒に過ごす時間」を削る作業
になっていたんですね。

実は、この愛情表現には、
「言葉」「時間」「贈り物」「サービス」「スキンシップ」
の5種類あると言われています。

5つ全部を得意とする人もいれば、
1つだけの人もおり、
また年齢と共に変化したりもします。

このように、
人によって得意な愛情表現がいろいろなので、
親子でも同じとは限りません。

その違いを知っていれば、
愛情表現の押し付けをしなくて済みますね。

「お子さんが望む形で愛情表現できているか?」
を確認することは大切です。

親からわかりやすく欲しい愛情表現が届き
自分が愛されていることが確信できれば、
「私は私のままで大丈夫」という安心感に結びつきます。

親の愛は、放っておいても
お子さんに届くものではないようです。

愛情は、意識して上手に届けないと、
相手の心へ届かない
ことを
覚えていてくださいね。

『HSPの娘から』

母の愛情表現は、
娘である私には届いていませんでしたが、
周囲の人たちには目に見えてわかりやすい
「良い親」だったようです。

私は小さな頃からよく周囲の人たちに
「いいお母さんに恵まれて幸せだね」
と言われてきました。

私自身は、当時から何か満たされないものを感じてはいたので、
そう言われる度に自分は
「既にたくさんの幸せに恵まれているにも関わらず、
それだけでは足りないと思うほど
傲慢で罰当たりな人間なんだ」

とずっと思っていました。

本当は、
私が求めていた愛情表現が足りていなかったというだけで、
私は自分で思うほど傲慢で酷い人間ではないのかもしれない……
そう思えるようになって、随分楽になりました。

小さな子どもの世界は、
大人が思っている以上に狭く、
一人の大人の言葉が大きな影響力を持ってしまいます。


心ない他人の言葉で傷ついてしまう前に、
しっかり届く愛情表現を探して
自己肯定感で自衛できるように
守ってあげてほしいな
、と思います。

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