聴き上手になる 2
2023年に兵庫県川西市の広報誌「生きる」で連載された文章をお届けしています。
前回は、「聴く」ことを実践されたお母さんが、
その効果を体験して驚いたお話をしました。
反抗期真っ盛りの男の子が、
素直に自からの非を認め、
解決策まで自分で考え行動できたんですから、
すごいことですよね。
話を「聴く」たったそれだけで、
そんなに人は変化するの?
とお思いでしょうか。
本当にそれだけでいいんです。
でも言い換えると、
それくらい簡単なことさえも、
普段の生活ではなかなかできないわけです。
話を聴けているつもりで、
聴けていないのが現状なんですね。
私は講演で、
話のきき方には3つあって、
「聞く」「訊く」「聴く」を
上手に使い分けてくださいねとお伝えしています。
1つ目の「聞く」は雑談する時に使います。
聞き流すこともあり、気軽な普段使いですね。
2つ目の「訊く」は質問する時に使います。
自分が知りたいことを相手から引き出す積極的な訊き方です。
3つ目の「聴く」は本音を引き出す聴き方です。
相手が言いたい事をそのまま受けとめる受容的な聴き方です。
1つ目と2つ目のきき方は、
ほとんどの方ができるのですが、
3つ目の「聴く」はちょっとコツが必要です。
それはずばり、
「あなたの話を喜んで聴いていますよ」
という気持ちが、態度で相手に伝わること。
特にみんなが困るのが、
自分の意見と違った時の対応でしょう。
「嘘はつけないし、でも自分はそうは思わないし…」
そんな時は
「それ違うわ」
などと話を遮ることはせず、
「あなたはそう思うのね。」
と受けとめてみてください。
最後まで気持ちよく話せた相手から
素敵な笑顔と「ありがとう」
が返ってくると嬉しいですね。

