学校でのつらさ

多くのママから、
「子どもが学校へ行きたくないと言うので困っている。」
とご相談を受けます。

娘もそうでした。
幼稚園から行き渋りがあり、小学校の6年生では不登校になっています。

今回は娘から聞いた話を基に、HSCの学校についてお話したいと思います。

幼稚園や、小学校の低学年では、学校そのものの雰囲気が嫌だったようです。
集団生活では刺激が多すぎて、神経がすり減っていたのでしょうね。
帰宅してぐったりしてることもありました。

少し大きくなると、
「授業中はましだけれど、休み時間や給食の時間が嫌だ
と感じ始めたそうです。

学校には、「みんな仲良く」を推進する風潮がありますよね。
仲が良いことは良いのですが、みんなから離れることを快く受け入れてもらえない圧力があります。

娘は年齢が上がるにつれ、周囲の友達と馴染めない感覚が増え、無理に合わせることが辛くなってきました。
かといって1人で過ごしていると、「変な子」とレッテルを張られます。

特に休み時間には、自分の居場所がないと感じていたそうです。

そして給食の時間になると、机を移動して好きな友達と集まって食事が始まります。
娘は一人で、自分のペースで食べたいのですが、今度は担任の先生が介入してきます。

1人で座っている子に対して、
「この子も入れてあげなさい!」
と近くのグループに無理やり押し込むのです。

先生は良かれと思ってされていたのでしょうが、娘はこれが一番嫌だったと後に話してくれたことがあります。
大人相手なら、こんな失礼なことは起こらないでしょうが、子ども相手だとありがちなことですね。

娘が入れられたグループは、先生がいる前では、
「いいよ!おいでよ」
と言いますが、いなくなったとたん
「あぁ~、邪魔!」
と面と向かって言われたり、大きなため息をつかれたり、完全に無視されたり…と非常に心が傷ついたと言います。

こんな言葉の積み重ねが、全部蓄積されて忘れられないのですから辛いでしょう。

敏感力を持つ子にとって「人と同じ」を強制される学校生活は、その場にいるだけでストレスフルです。
少しでもそれを軽減するためには、「自分のコンディションをキープできるための工夫」が必要ですね。

当時の娘の場合、必要な時に静かで安全な場所へ逃避できたなら、かなり軽減できたかなと思うのです。
その前提として、先生方のHSCに対する正しい理解は不可欠ですけれどね体調
「学校に自分の理解者がいて、困ったときに相談すれば対応を一緒に考えてくれる」
そう信じられたら、学校生活にも余裕が生まれますよね!

子どもたちは、できるものならば学校で学びたいと思っています。
ただ、それ以上に辛い環境があると「行きたくない」となってしまいますよね。

子どもの個性はそれぞれ違います。
その子に応じた対応を柔軟に探りながら親と学校が力を合わせることができるといいですね。

この一年で、学校の先生向けの「HSC講座」のご依頼が増えてきました。
1人でも多くの学校関係者の皆様に、正しいHSCの知識をお届けすることが、多くのHSCの素晴らしい個性を発揮できる環境づくりに役立つと信じてお話させていただきます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール