「バリバラ」放送を見ての感想②

2019年8月29日NHKEテレ「バリバラ」で
「敏感くんのゆううつ~HSCの子どもたち~」
が放送されました。
その番組を見て気づいたことお伝えしています。

今回のテーマは「敏感力を理解できない家族との対応」です。

番組の男の子は、祖母と同居しているようです。
ママは自分を理解してくれているけれど、おばあちゃんは苦手!

祖母は愛情ゆえに
「そんなこと、気にしないの!」
「やればできるから頑張れ」
「がっかり!」
「母親が甘やかすから」
自分の考えをハッキリと
言葉や態度に出すタイプ

男の子は
「おばあちゃんに本音は言えない」
「気にするなと言われ続けると自分を否定されているようで辛い」
とママに向かって本音を出しつつも、
おばあちゃんの前ではダンマリ…。

家族でも、HSCを理解できない人がいるのは事実ですね。
今まで生きてきた自分の価値観を変えるには、
とても努力が必要ですから…。

その人が子どもたちを理解しようとしない
努力しても無理
そんな場合は、距離を置くことも大事だと考えます。

我が家の場合も、
祖母と娘の関係は理解できないままです。
なので、無理をしないように、
上手に距離を置いて付き合っています。

「体調が悪いときには会わない」
「できるだけ私を交えて会う」
「お互いに心の余裕がある時に、楽しい話題で会う」
「自宅など、娘の逃げ場のある場所で会う」

他人行儀に感じるかもしれませんが、
母も86歳と高齢ですから
大きな変化は受け入れられないのかもしれません。
娘も大人になったので、我が家はこれでいい感じです。

しかし、テレビのおばあちゃんは違いました。
「もっと孫と仲良くなりたいから、彼を理解したい!」
と望まれたんです。

そこで出た提案が、「二人旅」でした。
お互いの感じ方の違いを実感できた旅となります。

まずは、お互いが同じ時間を過ごして、
感じた事をノートに書いてみました。

物事の受け取り方が、明らかに違うことにビックリする二人です。

おばあちゃんは、新しい楽しそうなことを見つけては
自分の興味に集中します。
男の子は、赤ちゃんが泣きだしはしないか?
お店の人が忙しくて大変じゃないか?
と周囲へ心配が絶えません。

そこでおばあちゃんは、
「想像以上に大変な思いをして過ごしている孫」を知り、
少し彼のつらさを実感できたのです。

次に、お互いに普段言いたくても言えない事を
文章にして用意し、
背中合わせに立ち発表しました。

この背中合わせは、
顔を見て気を使わないように配慮ですって。

そして、文章を前もって用意しておくのも
リハーサルができて、安心できるから!

HSCが本音を口にするためには、
これくらい配慮が必要なんだなぁと改めて思いました。

お互いに本音をぶつけることで
「お祖母ちゃんに嫌な思いをさせないように
気を使って黙っていたけど、
それがおばあちゃんには寂しかったんだ」
と男の子も気づきます。

お互いに気持ちを伝え合うことで
楽になったと笑顔のお二人。

そのうえ思わぬ嬉しいおまけが…。
孫への理解が進んだ祖母は、ママにも
「あなたの育て方が悪いと思っていた。ごめんなさい」
と謝られたんです。

「自分の子育てが悪いから…?」
と不安になるママが多い中、
こうやって口に出してもらえたら
こんなに嬉しく、心強いことはありませんね。
番組のママも、涙、涙でした。

お互い考え方や感じ方が違っても、
理解しようと努力することはできます。
その「自分から相手に歩み寄ろう」とする気持ちが
何より二人の心を近づけるのだと思います。

家族だからこそ、難しいんですよね!
お互いに理解できるように努力するもよし
ほどほどの距離感をキープするもよし
危険から遠ざかるのもアリでしょう。

思い込みにとらわれず、
臨機応変に対処できるといいですね。

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