危険から命を守る敏感力

初めての遊具を目にすると

多くの子どもたちは、

我先にと走り寄って

遊び始めますね。

 

お子さんは、いかがですか?

「なんでうちの子は、ぐずぐずしてるんだろう?」

「子どもらしく、飛び出していけばいいのに…」

そんな気持ちになったことは

ありませんか?

 

私は、

「早く行ってらっしゃい!

ここに居ても、

順番は回ってこないわよ!」

と娘の背を押していました。

 

『こんなことで、

これから先の人生の競争を

生き抜いていけるのか?』

 

親の私が、勝手に妄想を膨らませ、

そんな不安まで感じてしまい、

「このままではいけない!」

と焦っていたんです。

 

 

でも、なぜそれほど時間が

かかってしまうのでしょう?

 

娘に聞いたところ

・新しい環境の状況の把握

・起こり得そうな危険の察知

・危険時の対策

そこまで考えて、

大丈夫だと思えたら行動に移るから

時間がかかるのだと教えてくれました。

 

鈍感力を持つ私には驚きでした。

小さい頃から、

そんなことまで考えていたの?と…

 

 

人は大惨事に見舞われたとき、

呆然としてしまうか、

冷静に行動できるか、

取り乱してしまうか

の3グループに分けられ、

もっとも多い7割が呆然としてしまうグループ

だそうです。

 

そして、実際の事故の生存者は、

普段から

「もしこうなったらどうしようか?」

という深い思考を繰り返しており、

それがいざというときの素早い行動につながった

という説があるそうです。

 

 

私など、呆然として動けないでしょうが、

娘は助かる確率が高そうです。

 

「すぐに行動を起こさない」

これは、子どもらしく見えないかもしれませんが、

身を守るうえで、とても役立つものですね。

敏感力を持つ子の場合、

これが自然と身についているのだと思えば、

親として安心できます。

 

『自分で安全確認ができたら

新しい環境へも入っていける!』

それがわかっていれば、

ママも安心して待てますね。

 

安心の範囲が広がり

自信が持てるようになったら

外の世界への不安も減ってきます。

 

今は焦らず、

「あなたのペースで進めばいい」

と伝えることで安心が広がるでしょう。

 

何か困った時に戻って来られる

「心の安全基地」があることで

敏感力を持つ子も冒険を楽しめるようになります。

 

「危険から命を守る敏感力」という

ギフトをうけとった子どもたち。

特質を活かしながら、

自信をもって成長できるよう

周囲の大人が手助けしたいですね!

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