5つの愛情表現 その4 サービス

人には得意な愛情表現があり、
その方法でないと人からの愛情を受け取りにくいと
お伝えしてきました。
その方法は5つあって、
言葉、時間、贈り物、サービス、スキンシップでしたね。
今回は、その中の「サービス」についてお伝えします。

「サービス」と聞くと、商業的な感じがして、
子育てにはそぐわないと思いますか?

愛の表現方法での「サービス」とは、
お子さんが欲しいと思っている事を
タイムリーにしてあげること
です。

それは、たとえ自分でできることであったとしても
「今ママにしてもらいたい」が望みなら、
それを叶えてあげることが重要なんですね。

もちろんサービスの内容は年齢と共に変化して良いのです。
ただ、お子さんが不安になった時
自分でもできることをわざわざ親にしてもらうことで、
気持ちが落ち着くという面があるなら、
これは大事な愛情表現ですよね。

私はかつて、
早く娘を自立させること
が目標の子育てをしていました。

なので、自分でできることや、
その年齢ならできて当たり前のことなど、
娘が助けを求めてきても、
快く応じるどころか、
「自分でやりなさい」
と突き放していました。

こんな時娘は、
「自分は親にとって大切な存在ではない」
と感じていたようです。


当時の私のように、
「なんでも子どもの言う通りしてあげていたら、
子どもの独立心はどうやってのばすの?」
と思うかもしれません。

しかしゲーリーはこう言います。

子どもにサービスすることは、
子どもの奉仕精神や責任感を養うためにも
良い模範となります。
子どもがまだ自力ではできないことを
代わってやってあげることで愛情表現をする時、
あなたは子どもに良い模範を示しているのです。
子どもは自己中心的な考えから、
他者を手伝う事に目を向けられるようになります。

 Gary Chapman

そう、自分がしてもらって嬉しかったから、
他の人にもしてあげたくなるんですね。
これは、子育てで大切なポイントになりそうです。

親になった瞬間から、
私達は子どものためにと、
時には自分を犠牲にしながらも
子育てを頑張ってきました。

何年も絶え間なく
「サービス」が続いてきたことでしょう。

そんな行動があまりに当たり前になってしまい、
お子さんのためにと愛情から出ている行為のはずが、
義務や習慣のようになってしまっていませんか?

それって、お子さんにも伝わりますね。

「お母さんは、責任感からしかたなく自分の世話をしている」
と娘は感じていたそうです。

外から強制されるサービス
本人の喜びはありません

心を込めたサービスは、
相手のためになりたいという気持ちによって
動かされるものです。

親が面倒くさそうに嫌々ながらサービスをするなら、
お子さんの身体的ニーズは満たされたとしても
感情的な満足は得られないでしょう。
愛情は全く届かないことになります。

もしあなたのお子さんの得意な愛情表現が「サービス」なら、
他の何よりも「サービス」を示す行為を通して
あなたの愛情を感じるはずです。

「玄関まで見送って」
「髪を乾かして」

などとお子さんが頼んでくるとき、
単にあなたに何かをしてもらおうと思っているのではなく、
あなたの愛を示してほしいとリクエスト
してくれているのかもしれません。

こんな時、親が愛情表現を知っていて、
愛のこもった態度で手助けできたなら、
お子さんの心も愛情で満たされる事でしょう。

反対に、拒絶されたり、
後回しにして忘れられたら、どうでしょう?
対応はするけれど、グチグチ文句を言われたら

お子さんは、
「こんなつらい思いをするなら、二度と頼まない…」
そう心に誓ってしまうかもしれません。

親の反応一つで、
お子さんの心を満たすことも、
空っぽにすることもできるのだと、
しっかり肝に銘じる必要がありそうです。

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