5つの愛情表現 その2 時間

人には得意な愛情表現があり、
その方法でないと人からの愛情を受け取りにくいとお伝えしました。

その方法は5つあって、
言葉、時間、贈り物、サービス、スキンシップでしたね。

今回は、その中の「時間」についてお伝えします。

ここで言う「時間」とは、子どもと共に過ごす時間の事です。
子どもが「親と一緒に何かしたい」、
「一緒に居たい」との想いが満たされる時間ですね。

なので、たとえ一緒に居たとしても
「嫌な宿題を矯正される」などの自分が望まない時間は、
愛情表現ではありません。

どんな子どもでも、
親に充分かまってもらうことを望んでいるものです。

実際に子どもが見せる困った行動は、
親の気を引こうとする表れであることが多いですね。
たとえ叱られたとしても、
放っておかれるよりはまし
だと感じるのでしょう。

一方多くの大人は時間に追われ、
余裕のない毎日を送っています。

ついつい子どもと向き合う時間にも、
仕事の事や、夕飯のメニューを考えたりしていませんか?

私は、先々が気になって、
今と充分向き合わない子育てをしていました。

たとえリビングで一緒に遊んでいても、
私が上の空だと自分一人で静かに遊ぶような娘でしたが、
どれだけ寂しい想いをさせていたのかと思うと胸が痛いです。

一緒に居るのに、
心は離れていて、
自分を満たしてはくれない…。

HSCである娘は敏感に感じ取っていたのでしょう。

愛情を伝える「時間」とは、
相手にだけ集中した時間です。

親が子どもの事だけを考え、
親も子どもも楽しんで過ごす時間
の事です。

どんな事なら親子で楽しめそうですか?
もちろん映画を見に行ったり、
スポーツをしに行くのも楽しいですね。
ただ、イベントにこだわる必要はありません

2人でゆっくり話をする
一緒にテレビを見る
一緒に夕飯を作る

何か特別な目的が無くても、
ただ一緒に過ごす時間をお互いに楽しめたら充分

時間だって、長くなくても良いんですよ。
ギュッと凝縮した時間を過ごしましょう。


ゲーリー・チャップマンは、
充実した時間とは、親から子どもへの「存在」の贈り物です。
「あなたは大切。あなたと一緒に居ることは楽しい」というメッセージを伝えます。
子どもは、自分が親にとって世界で一番大切な人であるように感じます。

と書いています。

子どもに兄弟がいるなら、
それぞれの子どもと1対1で過ごす時間
作ってくださいね。
それぞれに応じた時間の過ごし方があるはずです。
 
そして、「時間」が愛情の伝え方として重要だと思っている子どもは、
大好きな親が自分と楽しい時間を過ごしてくれると感じることで、
自分が愛されていると確信できる
のです。

子どもの要求を満たすために、
親は自分のしたい事をあきらめなくてはならない時が
あるかもしれません。
しかしそうだとしても、
充分に価値のある行為だと思うのです。

どうぞ、意識してお子さんとの「時間」を過ごしてみてくださいね。

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