『嫌い』を口にしない

娘から素敵な話を聞きました。

ある方のおばあさまが

「口から出すものは好きな物だけにしとけ、
嫌いだって声を大きくして
それを好きな人の口を塞ぐな」


と教えてくれたと。


だからその方はその教えを守り
トマトが好きな人の前で
「トマトが嫌い」って言わないし、
冬でもサンダル履く人に
「履かなくね?」とは言わず
「霜焼け気を付けてね」
って言うようにしてるそうです。


「嫌い」を口にしている本人は
「ただ自分の気持ちを素直に表現しているだけ」
と考えていると思うのですが、
相手の人が『好き』と言いにくくしていますよね。

HSCならなおさら、
目の前の相手が『嫌い』と言ったものについて
もう二度と話さないでおこうと心に誓いそうです。



私も何度も娘の口をふさいできたのだろうなと思いました。
それも、全く自覚なしに…。
なので、このおばあさまの言葉が心にしみました。

自分の言葉が相手にどんな影響を及ぼすのか?
このことに鈍感な人は多いです。

言葉に敏感なHSCは、人に教えられなくても
自分で判断して言葉を選びます。


自分は相手を気遣って言葉を選んでいるのに、
相手からは心無い言葉の攻撃を受けることがある…。
理不尽ですよね。

こんな時、親には何ができるのでしょう?

立場を代わってやることはできませんが、話を聴くことはできます。
そのつらい気持ちを吐き出す手助けならできますね。

「1人で悩まなくていい」
「自分を理解してくれる人がいる」

そう感じられたら、また立ち上がる勇気が湧いてきます。


解決策など思いつかなくてもいいんです。
ただ一緒につらさを否定しないで、そばにいてくれる
そんな存在が、HSCの心の強さを育んでいくのです。

そして、HSCの一番近くに居る家族から
『口から出すものは好きな物だけ』
実践していきませんか?

HSCが生きやすい環境作りの一つとして、
家族みんなが笑顔で暮らせるために、
できることから実践してみてくださいね。

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