HSCに向けられる『ずるい言葉』2

先月に引き続き、モヤモヤする言葉のパート2です。
「何気なく使っている言葉が、
相手にどのように届いているのか?」
考えるきっかけになると嬉しいです。

「あなたを閉じ込める『ずるい言葉』」森山至貴
という本に出合いました。

本来は、中、高生が
つらい立場に立たなくてよいようにと
書かれた本なのですが、
私達大人には
『ずるい言葉』を無意識に発しないためにも
必要だと思いました。

今日はその中でも
特に気になったフレーズを
もう一つご紹介します。

「ひどい事とは思うけど、
そこまで傷つくことかな?」

HSCを育てていると、
ほとんどの親が
こんな気持ちになったことが
あるのでは?
正直私もあります。

学校でお友達に無視されたと
落ち込む娘に私は、
「こんなことぐらい
誰にもある事だから、
気にしなくて大丈夫。
気にしすぎよ!」

叱咤激励してきました。

本当なら、娘の心が傷つけば、
「大丈夫?」
「大変だったね!」
寄り添うものなのに、
そうできなかったのは
なぜでしょう?

私の勝手な「判断基準」です。
行為の内容にばかり目がいって、
心の傷には無頓着でした。

いじめほどでもない、
たまたまお友達に無視されたくらいで
心はそんなに傷つかないでしょう…

ここに問題がありました。
心の痛みを無視した
聴き手の判断
です。


そうならないために、
相手が傷ついていることを認めなかったり、
たいしたことではないと言って
さらに傷つけたりしないように
見えない心の傷を意識することが大切です。


相手がつらい話をしてくれたなら
「そうなんだね」
と受け止めて
「つらいのに、話してくれてありがとう」

と言えるといいですね。

人は皆、自分と同じではないからこそ、
お互いを理解しようと努力を重ねることで
関係性が磨かれていくように思います。

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