HSCのトリセツ①

2021年2月23日(火・祝) 13時より
NHKハートフォーラム

「HSP~ひといちばい繊細な人~ 自分のためのトリセツ」
が開催されます。

前半の講演はお医者様がされ、
後半のシンポジウムに私も参加します。

HSP(大人)がテーマではありますが、
HSCに通じるところも多々あると思います。

この時期なのでオンライン配信ですが、
事前お申し込みが必要です。
無料ですから、ご興味のある方は下記のサイトよりお申し込みくださいね。

https://www.npwo.or.jp/info/18232

私のもとにも、多くのママから
「HSCのことを学校や幼稚園の先生に理解してもらえない
とのお悩みが届きます。

私自身も「自分の取扱説明書」という考え方に興味があったので、
HSCを周囲の方々に理解してもらうために
「取扱説明書」が役に立ちそうだと感じていました。

ただ、それぞれの個性が違うお子さんたち全員に
役立つようなトリセツのテンプレートは難しく、
まだ実現できずにいました。

そして、テンプレートを書く以前に
大事なことがあることに気づいたのです。

それは、
「HSC自身が内なる自分と真摯に向き合う時間を持つこと」
です。

親である自分が、一番子どもを理解しているはずだと信じて、
「今の本人の気持ち」とずれてしまってはいませんか?
「こうあってほしい」という親の希望が、
見る目を曇らせて
はいませんか?
「こうあるべき」という周囲の想いが
子どもを縛り付け
てはいませんか?

私たち大人でも本当の自分など、
つかみきれないところがあるものです。

親が「良い」「悪い」と判断するのではなく、
本人が「自分はこんな風に感じているんだ」と
ありのままを感じてみること
からスタートできたらいいですね。

そのためにも、あなたの手助けが必要です。
お子さんと一緒に、
「自分って、こんな人なんだ!」
を探す心の旅に出てみてください。

お子さんを深く知るための質問

1.やりたいこと、やりたくないこと
2.大事なもの、大事に思うこと
3.好きなもの、好きなこと
4.得意なこと、長所
5.苦手なこと、短所
6.将来の夢


以上の質問から気になったものを選んで、
親子でお話してみてはいかがでしょう。

たくさん数をこなすよりも、
ゆっくり深く話した方が本音も出やすいと感じます。
難しく考えないで、
好きなように答えさせてあげてくださいね。

「理由を教えてくれる?」
「その時はどんな気持ち?」
「そんな時はどうしてほしい?」
などやさしく質問してあげると話が広がりますよ。

これを親子ですると、
お子さんは自分自身について理解が深まり
親はお子さんを知ることができます。

気持ちはその時々によって変わるものなので、
固執しないでくださいね。
「今はそうなんだ~!」
くらいのゆるさが良いのかなと思います。

ここでは、
お子さんが素直に自分自身の欲求が表現できること
が大前提です。
「こんなこと言ったら、ママが嫌がるだろうな…」
なんて忖度されてしまうと本音は出てきませんから、
正しいトリセツにはなりませんよね。

「勉強嫌い!」と言われても、
怒ったりしないでくださいね。
「そうか~。勉強は嫌いなのか~。何の勉強が嫌いなの?」
と「嫌い」を否定せずにもっと話を引き出してみてくださいね。
意外と深い理由が本人の口から出て
きて驚くかもしれませんよ!

上手に話が聴ける親でありたいものです。

また、お子さんのいろんな情報が明らかになったからと言って、
全てをトリセツに書く必要もないので、
「あなたが人に知られて嫌な事は一切書かないから安心してね」
と知らせておくことも大事ですね。

お子さんから本音が聞けると、
意外な答えに驚くと思います。

私も
あなた、そんなに小さなころから、
そんなに気を使って生きてきたの?」

とビックリしましたから…。

それほど、HSCは親の期待に沿った生き方や、
危険を避ける生き方をしようと
いつも努力し続けているのでしょうね。

お子さんにとって本当に大事なこと
絶対に嫌なことなど、
譲れないものが明確になって初めて、
周囲の方々へお知らせすべき
「トリセツ」の内容が決まります。

ここをしっかり確認しておかないと、
せっかくのトリセツが
親の自己満足で終わりかねないので、
注意が必要です。

では、具体的なトリセツの書き方は次回に!

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