5つの愛情表現・我が家の場合

得意な愛情表現が親子ですれ違うと
愛情が届かないことがあるとお伝えしてきました。

かつての我が家はまさにその状態で、
娘は悲しい思いをしていたのに、
私は何も気づいていなかったんです。

娘は小さい頃から、私に
「一緒に過ごす時間」
を求めていたようです。

しかし、私は全く気付かず、
娘を早く自立させることが大事だと思い込み、
「自分でしなさい。見ていてあげるから」
というスタンスで子育てをしてきました。

これでは、娘の気持ちは満たされませんよね。

私はと言えば、
自分が親からしてほしかったことを愛情表現だと思って、
娘に押し付けていたんです。
いろんなケーキを焼いて、
おそろいの服を作って着せて…

私自身は、娘のためだと思って、
せっせと手作りに励んでいたのですが、
これが裏目に出ました。

私がいろいろな制作に時間をかけるほど、
「オーブンが危ない」
「ミシンが危ない」
と娘は私の近くから追われます。

一人で放っておかれる時間が増えるわけですね。
この時の悲しさから、
「私は愛されていない」
と感じていたそうです。

これだけでも悲しいのに、
さらに追い打ちが掛けられます。

周囲の人は、
出来上がったケーキや洋服などを見て、娘に
「あなたは幸せね!」
「うらやましい」

と言ってきます。

本人は、ちっとも嬉しくないし、悲しいのに…

娘は
「親にこんなにしてもらっているのに、喜ばない私は、
なんてわがままで自分勝手な人間なんだろう」

自分を責め喜ぶふりをし続けたそうです。

これでは、心がつらいですよね。

HSCである娘は、
親の私の気持ちもわかってしまうので
「こんなものいらないから、一緒に遊んで!」
とは言えませんでした。

私も、娘のためにとしたことが、
こんな風に苦しめていたなんて思いもしませんでしたから、
本人に確認もしませんでした。

当時の自分がこの「5つの愛情表現」を知っていたなら…
と今でも思わずにはいられない私です。

どうぞあなたは、
私と同じ過ちを犯さないでくださいね。

親である私たちが、少しだけ謙虚になれたら、
「ありのままの子どもの姿を見よう」
「意識して愛情を伝えよう」

と行動が変わります。

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