「ありがとう」は西高東低?

あなたはバスを降りる時、運転手さんに
「ありがとう」
と声をかけますか?

私の住む大阪では、
結構な確率でこの言葉を耳にします。

お年を召した方も、
学生さんも、
小さなお子さんも、
スーツ姿の男性も…。
降りるときに乗車賃を払いながら一声!

みんなが習慣的に言うから
構えることなく
自然に口をついて出てくる感じ。

東京では聞かないと
大阪から引っ越した友人は言います。

そもそも、運賃前払いで降車ドアが後ろなら
わざわざ言わないでしょうね。

岩波新書の
「ものの言い方西東」には
―――客の立場でありがとうという必要はないという考えが東。
行為をしてくれた人への気づかいを示すのが西―――
と分析されています。

それなら、飲食店でお水を注いでもらっても
黙って何も言わないのかな?

私だったら、
自分の行為を相手が喜んでいる
と知りたいなと思います。

それこそ、一言にかかる時間なんて
数秒ですよね。

タダでお互いに気持ち良くなれるなら
やらんと損!(しないと損をする)と思うのは
私が根っからの関西人だからでしょうか?

子どもはそれを見て育ちますよね。
絵本で「ありがとう」を言う時を学ぶのもありですが、
毎日の生活に自然にありすぎて
特別なことだとは気づかなかった!
なんていうのも素敵だなと思うのです。

1日に1回は誰かに「ありがとう」と言う!
そんなゲーム感覚で
「ありがとう」の輪を
広げてみませんか?
きっと自分にもかえってきますよ。