愛情表現のすれ違い

2023年に兵庫県川西市の広報誌「生きる」で連載された文章をお届けしています。

以前娘が不登校になり、
私と会話もしてくれない時期があったと
お伝えしましたね。

それは多くの原因が重なって起こったことですが、
今から思えば一番の問題は
「愛情表現のすれ違い」
だったと思うのです。

のちに知って驚くのですが、
娘は小さいころから
自分が親から愛されている
とは感じていなかった
そうです。

例えば、
「自分でしなさい!見ていてあげるから!」
と私はあえて手を貸さずに
じっと待っていました。

私としては
自立させることが大事だと
思っていたんです。

しかし娘は
一緒に手伝ってほしかったんですね。
親から突き放されているように感じたといいます。

一方私が子どもの頃に自分の母からしてほしかったこと
家庭でケーキを焼いたり、
おそろいの服を作って一緒に着るなどは、
娘も喜んでくれると信じ切って励んでいたのです。

しかし、これさえも
娘を悲しませる原因になっていたのだと知った時は、
愕然としました。

私が娘のためにと
オーブンを使ったり、
ミシンを使うときは、
危ないからと別の部屋で
一人遊び
をさせていました。

私が頑張れば頑張るほど、
娘と一緒に過ごす時間は短くなり、
「放っておかれる」
と感じて悲しかったのでしょうね。

それでも周囲の人は、
出来上がったケーキや洋服を見て
「羨ましいわ!あなたは、幸せね。」
と娘に言います。

それを聞いて
「こんなにしてもらっているのに喜ばない私は、
なんてわがままで自分勝手な人間なんだろう」
と自分を責め、
喜ぶフリをしていた
といいます。

こんなすれ違いを起こさないために役立つ
「愛情表現の種類」
については
次回お伝えしますね。