伝え方を工夫する 2
2023年に兵庫県川西市の広報誌「生きる」で連載された文章をお届けしています。
前回は、
「伝え方を工夫する」と人間関係が良くなる
とお伝えしましたね。
では、
「授業中に漫画を読んだ生徒を
心から反省させた言葉」
とは?
私:「〇〇君が授業中に漫画を読んでるなんて、私悲しいよ。」
生徒:「えっ!先生が悲しいの?」
私:「だって、みんなが興味を持てる授業にしようと、
事前にいろいろ用意して工夫してるんだよ。
それなのに漫画読まれちゃうと、
授業が面白くなかったのかと思って、
悲しくなるよ。」
生徒:「…。ごめんなさい」
彼は、自分の行動が先生を悲しませるなんて、
思ってもみなかったのでしょうね。
その後クラス一熱心な生徒になりました。
もし私が
『あなたが悪い』
と怒るだけだったなら、
『怒られると怖いからその時だけやめる』
となったでしょう。
しかし『私が悲しい』と気持ちを伝えたので、
『相手を悲しませたことがわかったから、二度としない』
と決めて実行してくれたわけです。
この伝え方のコツは2つ。
一つ目のコツは
『正論』ではなく『自分の気持ち』を伝えること。
そして二つ目のコツは、
主語を『私』にして伝えること。
言葉を『あなた』から始めると、
相手が責められているように感じがちなんです。
責められたと感じると、
ついつい反発してしまいますからね。
例えば、
「あなた、遅いじゃない!」
の代わりに
「私、遅れそうで心配なの。」
と言ってみてはいかがでしょう。
それなら、
「もう少しかかるから、先に行って!」や
「ごめん、今すぐ行くわ」
などの素直な返事が期待できそうです。
相手を傷つけることなく、
自分の言いたいことが言えたなら、
人間関係も楽になりますよ。

