「大丈夫?」よりも「困ってる?」

迷子の女の子を見つけたときの出来事を描いた漫画
「『困ってる?』という問いかけ」
がSNS上で話題となっています。

この漫画を描いたのは、
イラストレーターのさざなみさん。

数年前に実際にあった事だそうです。
それは…

ショッピングモールで1人、
ずっと同じ場所に立つ女の子を
見つけたさざなみさん。

「迷子?」と感じて
手助けすべきか迷いながらも、
思い切って
「大丈夫ですか?」
と尋ねると女の子は、
「大丈夫です」
とその場から走り去りました。

その後待ち合わせていた
元保育士のさざなみさんのお母様が到着し、
事の次第を話します。

また同じ場所で女の子を見つけお母さまが
「ちょっとおせっかいしてこよう!」
と女の子のもとへ。

「ごめんなさいね。もしかして、あなた困ってる?」と。
すると女の子は、
「はい、困ってる…」

「インフォセンターに行きましょう」
と無事問題が解決されたそうです。


私も、ボランティア・コミュニケーションの講座などで

人は「大丈夫?」って聞かれたら反射的に
「大丈夫!」って返事をしがちだからね!
「何かお困りのことはありませんか?」
と尋ねたほうが良いよ!
とお伝えしています。


相手が素直に話してくれる事は、
大変助かります。
でも、それだけではありませんでした!
さざなみさんはご自身の子育てに活用して、
手ごたえを感じていらっしゃるそうです。

使い方は主に次の通りです。
子どもが何かよくない状況に陥っているとき、
そこに緊急性がなければ、
しばらく黙って観察した後に
『今、困ってる?』と尋ねます。

そうすると、子どもは
怒られるかもと身構えることもなく
自分の困っている状況について
説明しようとしてくれます。

こうした対応を続けていると、
自分の手に負えないことが起きたときに自ら、
『私、困ってる!』
と言いにきてくれるようになりました。


『困ってる?』という問い掛けに関する気付きを
他の誰かと共有したいと考え、漫画にしました。

オトナンサー編集部


素晴らしいでしょう!
困ったときに素直にhelpが出せるって、
大事なことです。

トラブルが起きた時に
「怒られる」と思って、
自分一人の力で何とかしなきゃと
無理をして大ごとになってしまう。
これは大人にも当てはまることですよね。

子どもたちには、
困ったときは、責められるのではなく、
助けてくれる人がいるんだ

と感じてほしいものです。