「なぜ、そんなことにこだわるの?」
と子どもさんのことがわからずに、
イライラしたりしませんか?
我が家でも、
「みんなは○○なのに、どうして?」
と途方に暮れたことが
何度あったことでしょう。
いくら「なぜ?」ときいても、
本人にも説明ができないので、
黙り込むばかり…
困ってしまいますよね。
いったい、
どうしたらよいのでしょうか?
こんな時は、
敏感力を持つ子の特徴を知ること
が役立ちます。
特徴は大きく分けて、6つあります。
もちろん、どれも悪いことではありません。
ただ、対応の仕方を知らなければ、
困ったことになる可能性があります。
まずは大まかに6つの特徴を示して、
後ほどそれぞれを丁寧に説明しますね。
①細かいことに気づく
―――この特質には素晴らしい面があります。
弟がおなかをすかせていることを
知らせてくれたりします。
一方で、困った面もあります。
「リンゴに皮がついてる」などと、
細かいことに文句を言います。―――
みんながすべての面で細かいことに
気づくわけではありませんが、
何かしらその子ならではの
敏感な部分があります。
娘の場合は、特に音に敏感でしたね。
②刺激を受けやすい
―――ささいなことに気づく子どもは、
大量の情報が一度に来ると
圧倒されてしまいます。―――
人が大勢いる、音が大きいなどの
外部からの刺激はもちろん、
嬉しくても、悲しくても、
腹が立っても、不安でも…
自分の感情が高ぶりすぎただけで
物事がうまくできなくなります。
娘の場合は、
ふいに来る刺激への対応ができずに
苦労したようです。
③強い感情に揺さぶられる
―――HSCはあらゆることを
徹底的に処理するので、
より大きな幸せや喜び、
満足を感じますが、
つらさも大きくなるのです。―――
これは、無意識下でも反応するので、
自分でも説明できない感情として
あらわれます。
また、言葉が話せない幼児にも
すでに始まっているそうです。
そういえば、言葉も話せない
1歳前の娘が、NHKテレビの
「みんなのうた」で
「ちいさなキタキツネ」がかかると、
急に遊びをやめてじっとたたずみ、
涙をポロッとこぼしていましたっけ!
④他人の気持ちにとても敏感
―――HSCは小さい時から
推察する力があります。
どんな子も、自分の保護者の気持ちを
くみ取ります。
自分が生きていけるかどうかは、
その人の手にかかっていると
わかっているのでしょう―――
「生きていけるかどうか!
なんて大げさな…」
「小さな子どもがそこまで考える?」
とお思いかもしれません。
私も当時は考えもしませんでした。
しかし娘は幼児期から
「この人に嫌われたら生きていけない!」
と必死な思いで私を見、
その要望に応えようとしていたそうです。
⑤石橋をたたき過ぎる
―――敏感な子は、日常の慣れた光景でさえ、
何か新しいことに気づきます。
例えば、朝、いつもどおりキッチンに来ても
「ドアの後ろに紙袋がある。
誰かが急いで隠したみたいだな」
などと感じるのです。―――
これが、全く新しい状況下では、
膨大な情報を処理しなくてはなりません。
まずは自分の置かれた状況を
理解、分析しなければ、
次へ踏み出せないのです。
小さな娘とディズニーランドへ行き、
入り口で出迎えてくれたミッキーと
写真を撮ろうとしたら、
かたくなに嫌がったわけは、
これだったのでしょね。
⑥よくも悪くも注目されやすい
―――人間の習性として、
自分と違うタイプの人と出会った時、
特にそれが少数派グループ
(HSCは少数派)だったりすると、
即座に相手が自分より
上か、下か、威張るか、へりくだるかを
決めようとするところがあります。
他の子と「違っている」ように
見える子どもは
みんな、この視線に遭います。―――
今の日本で、
本人の意思とは関係なく目立つのは、
つらいことが多そうです。
娘は、小学校で「変わった子」と
レッテルを張られ、
つらい思いをしました。
自信をもって成長するには、
周囲の先入観への対応も必要となります。
さぁ、6つの特徴をあげてみました。
子どもさんに当てはまりましたか?
「ええっ、こんなに大変なの?」
と心配になられたかも、しれませんね。
でも、大丈夫!
お子さんの性格は、伸ばし方次第で
人にまねのできない素晴らしい個性
となります。
それぞれの特徴に
必ず良い面があるのです。
次にそれぞれの特徴について、
詳しい説明と対応策を書きますので、
気になる項目から読んでみて下さいね。
お子さんに当てはまった項目や、
今まで理解できずに困っていた行動など、
どうぞ私にも、教えてください。
ご感想、ご質問もお待ちしております。
緑色の部分は「ひといちばい敏感な子」エレイン・N・アーロン著より抜粋させていただきました。